古くて新しい不動産投資 その源泉に収益還元法

来るべき高齢化社会を迎え、豊かな生活を目指すためには残念なことに公的年金だけではまったく心もとない状況になってきている。そして、将来不安から生保・銀行を中心に個人年金型金融商品や個人責任の確定拠出年金まで、その僅かな金利に残念な思いをお持ちの方も多いことであろう。

個人年金資産の形成という点では、何といっても不動産収益物件への投資が長年来、安定的であり、且つ、リターンが大きいと立証されている。他の金融商品と比較するまでもない。※物件毎の地域性や投資に対しての経営的努力が必要な点は、もちろんあるが。

一昔前までは借り手を過剰に保護するという戦後の住宅供給政策の残滓のもと、貸し手が虐げられ「一度他人に貸せば二度と帰ってこない」のが賃貸不動産であった。しかし、近年の借地借家法の改正と賃貸に対する社会的習熟度のおかげで、不動産賃貸借も一般契約原則が当てはまるようになってきている。定期借家契約がその代表例だ。

ある意味、世の中の仕組みが変ろうとしている。いや変革の息吹がそこまで来ていると。既成概念から解き放たれた社会へ、ふとしたタイミングでそう感じる方も多いのではなかろうか。こういう時代だからこそ保有するメリットを享受し豊かな生活をエンジョイできる不動産投資が注目されているのであろう。

自己資金拠出を出来るだけ抑え、サラリーマンの方が収益マンション経営で合理的に”稼ぐ”方法を収益還元の考え方で実践していただきたい。それには長期収益計画に基づいた購入方法や経営計画が大切である。

そして、古くて新しい不動産投資について、これからも掘下げて寄稿していきたい。(執筆者:高下 弘之)

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