フリーランス・副業の強みはリスク分散 会社員より安定する場合も

フリーランスや、副業で、複数の仕事を持つ人も増えてきています。一昔前までは、「副業」と言うと”深夜のコンビニなどで掛け持ちをする”というようなイメージがありましたが、最近はクラウドソーシングを利用して副業している人も増えていますね。

また、フリーランスとして働く場合も、クラウドソーシングの普及により、ハードルは下がっているように思います。

しかし、フリーランスや副業というのは「不安定」なもの。会社がある程度収入を保証してくれる会社員とは違いますから、どうしても一歩踏み出せないという人も多いものです。でも本当に会社員よりフリーランスの方が「不安定」なんでしょうか?


リスク分散ならフリーランスの方がいい



会社員という働き方は一見安定しているように思えますが、見方次第では不安定なものです。会社員の場合は一つの会社に属するということですから、収入源も一つに絞ってしまっている、と言えます。

一方フリーランスの場合、複数の収入減を持つということになります。複数のクライアントと取引することによって収入源を分散させ、同時にリスクも分散できます

会社員であれば、万が一会社が倒産してしまったりリストラに遭ったりすれば、収入はゼロになりますよね。だからこそ、雇用保険に加入して、万が一の際の補償をしてもらえるようになっています。

私がフリーランスになったきっかけは勤めていた会社が経営不振になったことでした

フリーランスで複数の収入源を持っていれば、一つ取引先が減ったとしても、収入がゼロになることはありません。一時的に収入が減ることがあっても、また取引先を増やすことによって収入を増やすことができます。


副業でリスク分散する



副業は、収入を増やすというメリットだけでなく、リスク分散できるというメリットもあります

また、リスクが分散されるということは、精神的な安定にもつながるでしょう。

今まで「この会社を辞めたらもう終わりだ」と感じていた人も、副業をしてリスクが分散されることにより、今の会社に居続けるのか、それとも転職するのか、フリーランスになるのか、という選択肢を考えられるようになります

いきなりフリーランスになるのは難しくても、副業から始めてフリーランスに移行するのはハードルも下がりますし、準備期間も取りやすいのでお勧めの方法です。

実際、わたし自身も副業として今の仕事を始め、その後フリーランスとして独立しています。そして、仕事が無いという不安を感じることなく、今まで仕事を続けられています。


「不安定だから」は理由にならない



フリーランスとして働くことに対して、「不安定だから無理」とはじめから諦めてしまう人も多いのではないでしょうか。しかし、不安定だから、という理由は理由になりません。

もちろん業種・職種にもよるでしょうが、フリーランスの方が安定する仕事もたくさんあります。

今の働き方(会社員としての働き方)に疑問を感じている方は、まずは副業として挑戦してみることをおすすめします。実際にやってみれば、自分にどのような働き方が合っているのかが見えてくるはず

そこからフリーランスになってもいいですし、「やっぱり性に合わない」と思えば会社員としての働き方に専念すればいいでしょう。

フリーランスという働き方は誰にでもおすすめできる働き方ではないものの、現状に疑問や不満を感じている人にとっては、挑戦する価値があるものなのではないでしょうか。(執筆者:吉見 夏実)

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