常に不安が頭をよぎる…心配性と向き合うにはどうしたら良い?

 「来月の資金繰りが頭をよぎって夜も眠れない」「従業員の◯◯が辞めた後、どうやって売上を確保したら良いだろう」不安と心配にさいなまれると、様々なことに心を配りすぎて、本来集中すればうまくいくことも、失敗してしまいガチです。どうすれば私達は心配性と向き合い、心を一つにして集中出来るのでしょうか?

様々なことに心を配り過ぎて力が出ない心配性


 自分は心配性だという人は結構多いようです。中には、自分が心配性であることについて、マイナスイメージを持たれる場合もあるかもしれません。

 心配は「心を配る」と書きます。

 心を一つにして集中すれば、仕事も人生もスムーズに進むはずなのに、心を色々なところに配ってしまうと、なかなか力が出ませんよね。

 とはいえ、心配するなという方が無理なので、今日は「心配性」とどう向き合っていけば良いのか、考えてみたいと思います。

もし貴方が檜の大樹だったらどうあるだろう?


 もしもあなたが、大きな檜(ヒノキ)の大樹だとします。

 いきなり!?と思われるかもしれませんが、もし良ければ想像してみてください。

節約社長

 貴方は檜として、

  「ああ、明日、台風がやってきて、根こそぎ倒されてしまったらどうしよう」

  「明日、山火事が起こって、私の身体を燃やし尽くしてしまったらどうしよう」

 というように、明日のことを心配しながら生きているでしょうか?

 もちろん、そんなことはありません。

 そこに立ち、日の光をあび大地から水分を吸収し、二酸化炭素を吸って酸素を出す。

 今という瞬間に存在し続けるのみです。

 そこに安定感や、確実性はありません。

 しかしながら、明日、台風が来る確率はゼロではありません。明日、山火事が起こる確率もゼロではありません。

 でも、そこに存在し続ける選択をしているのですね。

今この瞬間に生きることが心配性を克服する道


 それに対して人間は、何かを決めるとき、意識的にせよ、無意識にせよ、結果に安定性や確実性を感じられるかどうかを基準にしています。

 でも、この自然界に安定なんてあるのでしょうか?

 およそ、不安定で、不確実な自然界に、必要以上に安定性を求めているのではないでしょうか?

 東洋の基本の考え方は、人間も自然の一部であるということ。

 自然の不安定さを受け入れていくことが「自然」なのですね。

 もしも「心配性」にとらわれすぎているなら、今この瞬間に生きることを、もっと大切にしてもいいのではないかと思います。(執筆者:中小企業診断士・工学博士・東洋運命学家 篠田法正(しのだほうせい))

【関連記事】