あなたが本当に人生をかけてやりたいことを見出す『自分年表作り』

 人はそれぞれの価値観によって、日々の行動を選択します。その中でも、“Want to” (やりたいこと・好きなこと)に基づいて選択された行動は、人生を豊かにし、ビジネスの成功確率も高めてくれるものです。もしも、自分にとっての “Want to” がわからないなら、お勧めしたいのが自分の「年表」を作成することです。

人はそれぞれの価値観で毎日の行動を選択する


 今夜もそうでした。

 妻はスポーツ番組を見ていましたが、私は別のテレビで歴史番組を見ていました。

 妻は自分でスポーツをやるのは苦手ですが、野球やテニス、サッカーなどを見るのが大好きです。

 対して私は、歴史ものが大好きで、歴史小説や歴史番組に夢中になっています。

 どのテレビ番組を見るか?ということに留まらず、私たちは毎日の行動を自らの価値観に基づいて選択しています。

 そして、「好き」という価値観に基づいて行う行動は、非常に良いものだと言えます。

 なぜなら、自分の「好き」という価値観に基づいた行動をしていれば、ワクワクした毎日、ワクワクした人生を歩むことができるからです。

自分の価値観に合った仕事は成功に繋がり易い


 人生の目的を見つけ、進むべき道を明らかにしようとする場合には、自分の価値観の優先順位について知る必要があります。

 しかし、私たちは自分の人生の目的や、どんな仕事で起業するのかを検討する場合、自分の価値観を見極めることの重要性をあまり意識していません。

 ドクター・ディマティーニは、多くの人が次の2つの賢明ではない選択をしていると言っています。

その1


  • 本当に望んでいるのではないことにしがみついている

その2


  • 自分以外の誰かの価値観に合わせている

 私自身の人生を振り返ってみても、確かに思い当たることが多々あります。

 なぜ、私達は賢明ではない選択を行ってしまうのでしょうか?

 それは、“Want to” ではなく “Have to” で考えてしまい、「やりたい」ではなく「やらねばならない」から発想してしまう癖がついているからです。

 自分の本当の価値観に従うなら、思考も “Want to” であるはずです。“Want to” の人生ならば、ワクワクして生きていくことが出来ます。

 “Want to” で起業すれば、生き甲斐を感じることができ、高いモチベーションのもとで仕事に集中できるため、夢の実現につながる、つまり成功する確率が高くなります。

自分にとっての“Want to” を見つける方法とは


 自分にとっての “Want to” を見つける方法、それは自分の過去に隠されています。

 先程も述べたように、 “Have to” で考えてしまうのは、人生を積み重ねる中でついた癖であり、癖がより少なかった過去にこそ、“Want to” を見出しやすいからです。

 では、 “Want to” を見つけるべく自らの過去を振り返るために、私達は一体何をすれば良いのでしょうか?

 それは、自分の年表を書いてみることです。

 年表は10年分を2ページに書きます。

 過去の人生が60年ならば、12ページの年表になりますから、かなり詳細な年表づくりに取り組むことになります。

 その年表に、子供時代のことであれば、
  • どこに住んでいたか?
  • 通っていた学校
  • クラブ活動
  • 友だち
  • 趣味
  • 読んでいた本
  • 見た映画
  • 旅行先
 大人になって以降の話であれば、これに付け加えて、
  • 就職した会社
  • 担当した仕事
  • その時の上司や同僚
  • 印象に残ったこと
  • その当時の自分の感情
  • つきあっていたパートナー
  • 結婚のいきさつ
  • 家庭生活であったこと
  • 子供が生まれた時のこと
 などを記入していきましょう。

 その当時の世の中の出来事やニュース、スポーツイベントなどを記入すると、更に自分の過去を思い出しやすくなります。

 過去、自分が10万円以上費やしたことも書くことをお勧めします。

年表から導き出されるのは「自分が重視している価値観」


 この年表を眺めていると、自分の意外な面が見えてくることでしょう。

 こんなことを考えていたのか、こんなことに興味を持っていたのかなど、今まで見えてこなかった、新たな自分を見つけ出すことができるはずです。

 そして、その過去にこそ、あなたが自分の人生で本当にやりたいこと、つまり “Want to” が隠れているのです。

 年表の中からキーワードを拾い出してください。

 そうすることによって、自分が重視している価値観を導き出されてきます。(執筆者:大場保男)

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