新規事業を始めるなら「予防型」より「解決型」ビジネスを選べ

 世の中には「ニーズがあるのに、売りにくい、なかなか売れないビジネス」が存在します。それは「予防型」のビジネスです。対して、「解決型」のビジネスは集客しやすく、成功確率の高いものとなります。事業を始める時、自分がどちらのビジネスを選ぼうとしているのか、一度冷静に立ち止まって考えることをお勧め致します。

世の中にはニーズがあるのに売りにくいビジネスが存在する


 今回は、これからビジネスを立ち上げる方、新規事業を始める方向けに、お話したいと思います。

 「ニーズがあるビジネスを立ち上げれば、ビジネスは成功する。」これはビジネスの鉄則です。

 ところが、世の中には「ニーズがあるのに、売りにくい、なかなか売れないビジネス」というものも存在します。

 そこで皆さんには事業を始める前に、必ず立ち止まって自分のビジネスが、「ニーズがあるのに、売りにくい、なかなか売れないビジネス」になっていないか考えてほしいのです。

「予防型」ビジネスと「解決型」ビジネスの違い


 というのも、ビジネスには、「予防型」ビジネスと、「解決型」ビジネスという、2種類のビジネスが存在します。

 ここで2種類のビジネスがどう違うのか、一つの例でご説明しましょう。

 貴方は薄毛に関するビジネスを始めようとしています。

 解決型の視点で薄毛ビジネスを始める場合は、今、薄毛で悩んでいる人に、髪の毛をフサフサにする「解決型」商品を販売することでしょう。

 対して、予防型の視点で薄毛ビジネスを始める場合は、将来、薄毛にならない対策をしませんか?という提案で、「予防型」の商品を販売することになるはずです。

 では、どっちが売れるか?という話になるわけですが、皆さんはどちらが売れると思いますか?

 当然ながら、「今、困っている」緊急性が高い「解決型」商品のほうが売れますよね。

 従って、薄毛ビジネスを始めて成功確率を高めるためには、髪の毛をフサフサにする「解決型」から始めたほうが、集客できるわけです。

2つのビジネスどちらを選択するかで結果は決まる


 ここまで見てもらえばわかるように、予防型のビジネスというのは、冒頭でお伝えした「ニーズがあるのに、売りにくい、なかなか売れないビジネス」を指します。

 新規でビジネスを立ち上げる方には、相当難易度が高いものとなります。

 営業の経験を積んでいる、マーケティングに長けている、たとえ、これらのプラス要素があったとしても、解決型ビジネスよりも結果を出すのが難しいでしょう。

 極論を言えば、入り口で「予防型」か「解決型」か、どちらのビジネスで始めるかで、結果は決まると言っても良いでしょう。

 新しいビジネスを始める時はとても楽しくて、夢も膨らむのですが、自分がどちらを選ぼうとしているのか、一度立ち止まってよく考えてもらえればと思います。


 
(執筆者:島倉大輔)

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