2017年8月9日 17:35

9日(水)の東京ゴムは、上海高を受けた小口買いに急反発。

2017/08/09 12:07
 ドル=円相場は110円30銭台で始まり、その後も円高が続いた。9時30分に110円台を割り込み、11時過ぎに109円74銭の円高を付けた。
 東京株式は、円高が嫌気されて安寄りした。その後も売り優勢の展開が続き、10時前に日経平均は19,715円まで下げた。その後は買い戻しなどが入り下げ渋ったが、前場の日経平均は前日比256円安の19,739円で終えた。

 東京商取の金は、円高を受けて小安く始まったあと、円高とドル建て現物相場上昇との綱引き相場になって、正午現在は前日比8~15円安で推移。白金も円高を受けた売りが優勢となって、9~15円安になっている。
 石油は、昨日のNYなど海外原油相場が続落したうえに円高が重なって、売り優勢の相場になった。ガソリンは400円前後安、灯油も400円前後安、原油も500円弱安となっている。

 東京ゴムは、上海ゴム夜間取引の急伸を受けた買いに高寄りした。買いが出尽くすと小口の売りに反落したが、期先限月主体に堅調に推移している。

 前日の上海ゴム夜間取引で、中心限月の1月限が16,600元高値まで急伸して16,560元、前日比505元高で終えていた。この動きを受けて東京ゴムは、寄付きから旺盛な買いが入り、急伸して寄り付いた。各限は前日の夜間取引終値比で1.5~5円超高で寄り付いた。

 しかし、寄り付き値が現時点の高値となっている。
 また、きょうの上海ゴム相場が続伸して始まったが、その後に売り優勢となっていることも影響して、伸び悩み、小幅反落する相場になっている。

 いまの状況で、きょう一日推移すれば、きのうも戻り高値更新となり、もう一段の上値へ上伸する展開が予想される。しかし、午後の相場が反落して、上げ幅を縮小することになれば、戻り一杯したとする見方が強まり、三連休を控えた10日の相場が『売り優勢』となる可能性が強まろう。

 きのうから今日の上海ゴム相場が上伸したのは、米大統領の北朝鮮けん制をきっかけに、リスク回避の動きとなり、金のドル建て現物相場が上昇し、為替相場が波乱展開になったことが影響しているのではないか。もし、この要因を受けて上海ゴム相場急伸したのなら、買い一巡されれば、その後に修正安になる可能性が強い。きのう、きょうの上海ゴム高は無視する。

 東京ゴム先限は今週に入って213.1円、215.3円、215.9円と連続して戻り高値を更新してきたが、11日からの三連休控えを考えると、ジリ高ではあるが追随していく場面ではないと思う。
 むしろ、戻り売りが有利でないかと思っている。
【オスマン】