2017年8月15日 07:45

14日(月)の東京ゴムは、手仕舞い売り優勢で急落。

2017/08/14 12:12
 ドル=円相場は109円09銭で始まり、その後、円安基調に転じた。正午現在は109円40銭前後のもち合いで推移。
 東京株式は、109円台への円高が嫌気売りを誘った。日経平均は一時、19,486円まで下げて、前場は前日比164円安の19,564円で終えた。

 東京商取の金は、前週末のNY金が高かったが、きょうの時間外取引が小反落したことや、円高を受けた売りも出て伸び悩み、5円前後高で推移。白金は堅調に始まったが、円高を受けた売りが出て上げ幅を削った。正午現在は5円前後高。
 石油は前週後半の海外原油の急落と、円高を受けた売りに大幅安になった。ガソリン、灯油、原油が揃って800円弱安となっている。

 東京ゴムは、安寄りしたあと買い直されたが、戻り売りが出て低迷相場で推移。

 寄り付きは前週末の上海ゴム相場の急落と円高、石油安を受けた売りが出て急落して始まった。
 8月限が205.0円、9月限が203.6円、10月限が205.3円で寄り付き、11月限は206.4円、12月限は207.9円、1月限は209.6円と、210円台を割り込んで始まった。

 その後も小幅続落したが、すぐに買い戻しと新規買いが入り反発した。しかし、買い戻しが出尽くすと、新規買いだけでは上げ足が鈍り、戻り売りが出てくると反落した。そこへ上海ゴム相場が低調に始まったと伝わり、売り直しが出る展開となり、下値を試す相場となった。

 だが、きょうの相場は旧盆の期間に入っているためか、投機筋の参加が少なく、僅かの売り買いで上下する相場となっている。前日比5~6円安になった割には出来高が薄く、値だけが動いている相場である。

 目先的には新規手掛かり材料がなく、前週の上海ゴム相場の急上昇については、「上海市場で鉄鉱石相場が急伸したことで、ゴムに連想買いが入って上昇したもの」(上海市場)をする見方が出ており、11日に中心限月の1月限が16,630元高値を付けたあと15,615元まで急落して、16,100元で引けている相場からして、2日以降の急反発相場が一巡したことを見せ付けている。目先は下値を試す展開を強いられる可能性が強い。

 今週の東京ゴムは、旧盆の週と言うことで、例年通り閑散・小動きで推移すると見ている。この間、もし217円以上への上伸があるようなら、少し新規に売ってみたいと思っている。
【オスマン】