2017年8月16日 14:40

15日(火)の東京ゴムは、下値を試したあと急反発に転じた。

2017/08/15 21:41
 ドル=円相場は109円台半ばから円安に転じて、10時に110円23銭を付けた。その後しばらくもち合ったが、再び円安に転じて14時30分に110円45銭を付けた。
 東京株式は、円安を受けて高く始まった。その後、強気の買いに続伸した。後場は手仕舞い売りが出て小緩んだが、日経平均は前日比216円高の19,753円で終えた。

 東京商取の金は、NY金の急落を受けて安寄りしたが、円安が下支えとなった。その後、ドル建て現物相場のもち合いを受けて小動きとなり、前日比1~8円安で引けた。白金もNY白金安を受けて急落し、その後も低調に推移して前日比30円前後安で引けた。
 石油は、前日のNY原油の急落を受けた売りに安寄りしたが、売りが出尽くしたあとは円安を受けた買いが入り下げ渋った。ガソリンは270~500円安、灯油は330~640円安、原油は300~500円前後安になった。

 東京ゴムは下値を試したあとジリジリと水準を切り上げ、その後も堅調に推移して、小幅反発して引けている。

 寄り付きは、小口の売りが優勢となって小安く始まった。その後、もち合いで推移していたが、きょうの上海ゴム相場が急落して始まったのが伝わり、まとまった売りが出て急落した。しかし、上海ゴムが反発に転じたことと、為替が110円台を回復する円安に転じたことから買い戻しと、新規買いが入り急反発に転じた。そうなると今度は、買い優勢となって上げ幅を拡大する展開となった。

 午後になっても、小口買い優勢の展開が続いた。引け直前にデイトレーダーの手仕舞い売りが出て小幅反落したが、当限を除く各限が前日比1.0~3.0円高で引ける相場となった。当限は2.8円安で終えている。

 きょうの東京ゴムのファンダメンタルズは、上海ゴム相場の波乱展開と、為替相場の小幅円安、そして石油相場の急落などが取り上げられたが、そのなかでも、やはり上海ゴム相場の急落→直後の急反発→その後も堅調に推移したことが、直接的に影響を与えていた。
 東京ゴムが下げ止まれば、上海も下げ止まり、上海ゴムが上げれば、東京ゴムも買われるーというスパイラルな相場を繰り広げていた。

 きょうの上海ゴムの日中取引は、下値不安に繋がりそうな寄付きとなったが、直後に急反発に転じ、プラス圏に復帰するのが早かった。その後は買い優勢が続きジリ高で推移して一時、16,300元近くへ上伸した。午後の取引になって売りが出る相場になったが、前日比230元高の16,215元で引けている。チャートの型だけをみると、目先の反発を感じさせている。

 東京ゴムは、14日の下げ幅の半値強の反発になったことと、下値を試したあとの急反発となる強い線になっており、夜間取引の堅調相場からも、明日の相場は高そうな期待を抱かせている。
 
 217円以上への反発を待って売る方針だったが、強そうに見えるので、先走って売るのは控えるようにしたい。
【オスマン】