カード会社が実施している社会貢献活動

最近の企業は、本業以外のことでも社会貢献をしています。それを「CSR」(企業の社会的責任)といい、一般には企業が行なっている社会貢献活動を指します。CSRはクレジットカード会社でも例外ではありませんが、カード会社はどのような社会貢献活動をしているのでしょうか。



文化活動に力を入れている三井住友カード


三井住友カードのCSRは、特に文化や芸術分野で盛んに行なわれています。

例えば、国立劇場や国立演芸場で舞台の開幕や閉幕を告げる緞帳(どんちょう)ですが、この緞帳を寄贈しているのが三井住友カードです。浮世絵に描かれているような赤富士の緞帳が、非常に重厚感を感じさせます。

ユニークなのは歌舞伎への協賛活動ですが、この活動は子供歌舞伎に対しての協賛で、切りや人情、思いやりを歌舞伎の演目を通して学んでもらおうとの気持ちから、協賛しているものです。


自然とスポーツに力を入れているクレディセゾン



クレディセゾンでも様々なCSRを行なっていますが、注目すべきは自然とスポーツ分野です。

まず自然分野では、2010年より「赤城植物園」を運営しています。開園から30年以上の歴史を持ち、これまでのべ17万人以上の来園者数を誇るこの植物園。自然本来の美しさと環境教育活動も行っています。

有名どころで言えば、2001年よりサッカー日本代表「SAMURAI BLUE(日本代表)」「なでしこジャパン(日本女子代表)」の活動支援も行っています。現在の日本サッカーの発展は、クレディセゾンもその一助となっているのは間違いありません。


カードを通したCSRを行なっているセディナ


セディナでは、主に自社発行のクレジットカードを通じて社会貢献活動を行なっております。

券面に鉄腕アトムがデザインされた「アトムカード」は、そのショッピング利用額の0.3%をセディナが自社負担で、主に子供の夢を形にする各団体に寄付しています。

券面にバイオリンがデザインされた「名フィルカードHARMONY」では、ショッピング利用額の0.5%を名古屋フィルハーモニー交響楽団に寄付しており、文化事業の振興に寄与しています。

ポイントや年会費でカードを選ぶのもいいですが、カード会社の社会活動でカードを選ぶというのも、悪くはありませんね。(執筆者:角野 達仁)

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