Googleの機嫌や動向を伺ってネット集客するのが全く無意味な理由

 ウェブ検索の世界はほぼGoogleが支配する寡占市場であるため、多くの人はGoogleに気に入られる方法や、Googleが好んでいるツールを使った情報発信がしたいと考えます。しかし、自分が気になる集客ツールが数年後にGoogleからどう評価されているかなんて誰もわかりません。そんなことを気にする暇があったら、今あるツールでお客様に役立つ情報を精一杯発信したほうがよっぽどプラスでしょう。

自分の使っている集客ツールは数年後どうなる?


 今日は、「1年後のGoogleのことなんて誰にも分からないんだから、今できることをやるだけ」というテーマでお届けいたします。

 今日のテーマを選んだ理由は、以下のような質問をお客様からいただいたからです。

 「これからワードプレスで集客サイトを作ろうと思っているのですが、何年か後に新しいブログサービス(システム)ができて、ワードプレスが廃れることは無いでしょうか?Googleにワードプレスで作ったサイトが評価されなくなることは無いでしょうか?」

 ネットで集客を考えている人、既にやっている人問わず、これって結構気になるところだと思います。

 皆さんはどう思いますか?

集客ツールが数年後にどうなるか考えるなんて全く無意味


 先程の問いに対する私の考えは、「可能性レベルでワードプレスが廃れることは考えられる」「Googleがワードプレスで作ったサイトを評価しなくなる可能性はある」というものです。

 しかし、私達の周りにあるものは全て日々進化しています。

 どんな商品やサービスも進化していますから、ウェブの世界でワードプレスに取って代わるサービスが生まれる可能性は大いにあります。

 とはいえ、そんな未来のことを考えてもムダなだけです。何の意味もありません。

 私達が今わかること、できることは、今現在理解している範疇のことだけです。

 過去に戻って何かを修正することはできませんし、未来に行って自分が新しいサービスを特定したとして、今それを活用することもできません。

 たとえば、今から2年後に革新的なサービスが出るとしても、そんなことはわかりませんから、今やるべきことは「ワードプレスが良いと思ったら使い倒してみること」です。

 使い倒して2年経って、もし新しいブログサービスが生まれた時に、そちらのほうが良いと思えばさっさと乗り換えれば良し、そうでないならワードプレスをそのまま使う。

 これくらいの割り切りで、まずは今やれることを一生懸命やれば良いだけです。

 だいたい、あと2年経ったらブログが集客のツールじゃなくなっている可能性だって十分にあるんですから、そしたらワードプレスとか云々の問題じゃなくなって、みんなまた横並び一列のヨーイドンになるだけ。

 そうなったら、スタートダッシュを一番早く決めた人が勝つ。ラッキーじゃないですか。

いちばん大事なのは「誰を想いどういう情報を発信しているか」


 「Googleに強いのはAmebloかワードプレスか」「どんなSEOがGoogleに評価されるのか?」とかの質問も同じ話です。

 要はGoogleのSEOについてよく聞かれるんですけれど、これもぶっちゃけ何でもよくて、2〜3年後に彼らがどんな施策を踏むようになるかもどうでも良いんです。

 というのも、ウェブマーケティングサイトが伝えるGoogleの施策情報のほとんどは、今ですら推測の部分が多いですし、確定した情報も次の日には陳腐化していることが殆どなんですよ。

 だから、SEO情報で「これが正しい」とか言ってるのを真に受けるだけ馬鹿らしいです。

 私達にとっていちばん大事なのは、今使えるウェブツールを使って、誰を想ってどういう情報を発信しているかということだけです。

 そこにウェブもリアルも関係ないです。

 たしかに例外として、物凄く沢山のアクセスを集めることによって、広告収入を得たりする場合なんかは、SEOの情報を常に取り入れる必要があります。

 でも、多くの中小企業にとって本当に有効なウェブ集客方法は、ページに来てくれた見込み客がファンとなる、質の高い情報を発信して、ウェブの世界から見込み客をリアルの商談へ降りてきてもらうことですよね。

 だったら、ツールがなんたら、GoogleのSEOがなんたらというのはあんまり気にせず、お客様のことだけ考えて、その人達に役立つ情報を真剣に発信してウェブ集客する、それだけの話なんです。


 
(執筆者:宇田 和志)

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