ポジティブ思考もネガティブ思考も行き過ぎはダメ!ゼロベース思考のススメ

 「ポジティブ思考」は良くて、「ネガティブ思考」はダメ。一般的にはそう言われていますが、どちらも行き過ぎは害悪にしかなりません。なぜなら、人生の8割は自分の思い描いた通りになど行きません。自分の目の前に現れる現実に対して、その時々の感情を大切にしながら、ゼロベースで最適解を選択して実行する、その積み重ねが道を切り拓きます。

あなたはポジティブ思考?ネガティブ思考?


 今回は、「超お勧め!ゼロベース思考」というテーマでお届けします。

 「ポジティブ思考」とか「ネガティブ思考」についてはよく論じられていますよね。

 ポジティブ思考というのは、何でもプラスの方向に考えることで、ネガティブ思考というのはその逆です。できるだけポジティブ思考でいたほうが物事はうまくいくよ。というのが一般的に言われていることでしょうか。

 ただ、私はどっちも極端なのはダメなんじゃないかと思ってます。

ポジティブもネガティブも行き過ぎると害悪


 なぜポジティブ思考も行き過ぎるとダメなのかって、「全てプラスに考えろ」って言いますけれど、そんなことできないですよね。

 人生、プラスに考えられないくらい嫌なことって沢山あるじゃないですか。

 自然災害に巻き込また人、家族を失ったり、家を失ったりした人にとって、自然災害なんてなかったほうが良かったんです。「なんで、俺たちが巻き込まれなきゃならないんだ。」って考えるのが自然なことです。

 そんな時に「自然災害が起きて、自然の脅威を改めて知れて、本当によかった」なんて、無理にポジティブ思考で考えるのって気持ち悪くないですか?

 つまり、行き過ぎた不自然なポジティブ思考って、覚醒剤と一緒で持続性のない作られた「前向きさ」なんですね。

 一方で、ネガティブ思考も行き過ぎるとキツイです。できない、やれない、私には才能がない…って、じゃあ、死ぬまで一生自分を呪うしかないじゃないですか。

 これは本当にキツイです。

人生は思い通りに行かないから「ゼロベース思考」で行動する


 そこで私がお勧めしたいのが、「ゼロベース思考」です。

 ゼロベース思考がどのようなものかというと、ありのままの現実を見たうえで、自然に自分がどうしたら良いのだろうかと考える、ごくごく普通のあり方です。

 以前、「もう夢に日付を入れても叶わない。偶然の変化に応じる者のみが最後に笑う。」という記事でお伝えしたように、人生は思い通りになんかいきません。

 個人がどんなに細かく夢やキャリアの目標を設定しても、その8割は偶発的なことにより決まっていくため、成功というのは偶然、その時々の状況に上手く対応することでしか手に入れられないからです。

 無理に自分をポジティブ思考にする必要も無く、ネガティブにブレる必要も無く、自分の目の前に現れる現実に対して、ゼロベース思考で行き当たりばったりな最適解を選択して実行しましょう。

 その積み重ねが、いずれ気がついた時、その人にとっての成功を作り出します。


 
(執筆者:島倉大輔)

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