経営者の9割がやっていない「経営者の仕事」を今すぐ始める簡単な方法

 中小企業の経営者の多くは、プレイヤーとしての業務をこなすと共に、経営者としての仕事もこなさねばなりません。ところが9割の経営者が「経営者の仕事」をやっていません。「経営者の仕事」とは、明日を創ること、つまり、継続して企業が成長し続ける仕組みを作ることです。もしやれていないなら、今すぐ、この重要な業務を始めましょう。その方法を共有します。

あなたは昨日、経営者としてどんな仕事をした?


 こんにちは、ブリッジワークの高橋です。

 スケジュール帳にかかれた業務の全てが終了する、そんな一日はとても気持ちが良いですよね。

 たとえ疲労感があったとして、風呂上がりのビールが美味い(笑)、まさに充実と無常の喜びを一日の最後に感じられるものです。

 ところで昨日、あなたはどんな仕事をしたでしょうか?

 営業する、接客する、商品を売る、発注する、社内の企画会議に参加する、サービスを提供する、広告を作る、経理業務をする…

 もう一つ質問します。

 あなたは昨日、経営者としての仕事として何をやりましたか?

経営者の仕事をほとんどの経営者がやっていない


 きっとこの記事を御覧になっているあなたは、プレイングマネージャー、つまり、経営者であると同時に、労働者かもしれません。

 実は私もそうなのですが、中小企業の経営者の多くは、プレイヤーとしての業務をこなすと共に、経営者としての仕事もこなさねばなりません。

 経営者の仕事とはズバリ、「明日を創る」という仕事なんですね。

 経営者の仕事とは、目の前の1,000万円を稼ぐための仕事ではなく、継続して企業が成長し続ける仕組みを作ることです。

 そして、多くの経営者は、「年商1億円のビジネスをまずは目指したい。」「1年後には☓☓にしたいです。」といった目標を持っています。

 では、これらの目標を達成するために、今月やるべきことはなんですか?今週やるべきことはなんですか?

 1億円のビジネスをやるために、1年後☓☓になるために、今日あなたがやることはなんですか?

 こう聞かれると、ほとんどの方、9割方の経営者さんが答えられないのが現実です。

「経営者の仕事=計画を立てること」を今すぐ始める簡単な方法


 ここで明確にしておきたいことがあります。

 それは、
  • 経営者の仕事=明日を創る仕事=計画すること
  • 労働者の仕事=今日を生きる仕事=計画を実施すること
 つまり僕は、「経営者の仕事=計画すること」だと考えています。

 あなたは経営者としての仕事を果たすために、計画するために、きちんと時間を取っていますか?

 マーケッターの神田昌典さんは、こう言っています。

社長にとって最も生産性の高い時間は、ペンとノートを持って部屋に閉じこもる時間である。
 もし、あなたが経営者としての明日を創る時間を持っていないなら、今、ここからやってほしいことがあります。

 スケジュール帳を開いて、計画する時間を持つことです。

 一週間に一時間で良いから、ブラウザを切り、携帯電話を切り、ノート一冊だけで、自分の会社の明日に向けた計画を立てるのです。

 時間と場所もブロックして、同じ場所でやると更に良いでしょう。なぜなら計画を立てることが、あなたの習慣になるからです。

 僕自身も、土曜日の朝10時からの1時間、必ずこの仕事に自分の時間を充てるようにしています。

現実は確かに厳しい。だとしても計画を立てることを諦めるな。


 目の前の仕事、今日を生きる仕事は、すぐに結果が出て充実感があるので、小さな会社の経営者はとかく労働者の仕事を好みがちです。

 一方で、経営者の仕事、明日を創る仕事は、計画だから、それが実際に成し遂げられるまでには時間がかかるので、割と忘れられガチになってしまいます。

 もう一つ、なかなかキレイ事を言ってられない事情もあると思います。

 自分で計画して他人に動いてもらえる状態を作り出すまでは、経営者がプレイヤーとしての業務に時間の多くを注がねばなりません。

 でも、仕事のアウトプットが計画に基づいて行われたものか、なんの計画もなく思いつきで行われたものかで、結果には雲泥の差が付きます。

 もっといえば、仕事のアウトプットは、経営者の立てた計画が本当に優れたものかを証明する作業でしかありません。

 計画⇒証明⇒計画⇒証明、この作業を繰り返した回数が多いビジネスほど、そうそうライバルには負けません。

 今、ここから、経営者としての仕事を習慣づけましょう。


 
(執筆者:高橋 伸夫)

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