失敗したアイデアが集まるインターネットのジャンク市場「junkmart」

 「資金が足りなくなった」「エンジニアがいきなり退職した」「経営者の気が変わった」「投資家と意見が合わなかった」等の、クオリティとは全く関係のない理由でサービスが終了したり、実現せずに終わったアイデアが、世の中には沢山あります。これら失敗アイデアを売買できるインターネットのジャンク市場「junk mart」のβ版が4月に登場しました。

星になれなかった様々なビジネスアイデア達


 日本でもIT系ベンチャー企業数の増加が進んでいるため、多くの新サービスが立ち上げられています。

 一方で、「資金が足りなくなった」「エンジニアがいきなり退職した」「経営者の気が変わった」「投資家と意見が合わなかった」等の、クオリティとは全く関係のない理由で、多くの可能性あるサービスが終了したり、アイデアが実現せずに終わっているという実態もあります。

 タイミングや集まる人が違えば、同じサービスを展開したときに、全く違う結果となることはよくある話です。

 でも一般的には、一定の成功したアイデアや、成功しそうなアイデアばかりに注目が集まりやすいのも事実。

 フェイスブックが成功したら、「フェイスブックのやり方を真似ろ!」と言ってみたり、メルカリが爆発的に会員数を伸ばせば、「やっぱりCtoCだ!」と言ってみたり。

 こんな具合で、既に失敗したアイデアを対象としたサービスはありませんでした。

失敗したアイデアが集まるインターネットのジャンク市場”「junk mart」


 そこで本日紹介したいのは、4月13日にβ版がローンチされたばかりの、“バズりそうなサービスから黒歴史まで、失敗したアイデアが集まるインターネットのジャンク市場”「junk mart」です。

節約社長

 junk martは、「実現できなかったビジネスアイデア」や「失敗したビジネス」が集まるプラットフォームです。

 たとえば、
  • 時代を先取りすぎて流行らなかったWebサービスやアプリ
  • 絶対いけると思ってたのにリリース直前で頓挫したプロダクト
  • 奇をてらいすぎて一般ウケしなかったゲーム等のデジタルコンテンツ
  • 自信はあったのにコンペで落とされた企画書
  • いつかやろうと思ってたのにモチベーションが枯れた何か
 など、思い通りに実現できなかった数々のアイデアをプラットフォーム上で販売し、有効に活用できる買い手を見つけることができる仕組みとなる予定とのこと。

失敗アイデアから資金を得て新しくチャレンジする社会へ


 同サービスを運営するOneStone株式会社は、当面はユーザー数の拡大に注力しつつ、Web決済やクローズドチャットなど機能面の追加も予定しているようです。

 また、BtoBの分野への進出も視野に入れており、法律やコンプライアンスの観点からの問題を整理しつつ、「撤退が決まった事業」や「クライアントに気に入ってもらえなかった企画書」などを当サービスで売却することで、資金を得て新しいことにチャレンジできる社会構造の構築ができればと考えているとのこと。

 新たなビジネス循環サイクルを作るサービスになると良いですね。

参照:黒歴史がネットで売れる。失敗したアイデア限定の 売買プラットフォーム「junk mart」事前登録開始

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