「自分の天職ってなんだろう?」なんて悩んでいるうちは成功しない

 今やっている仕事は本当に自分が一生かけてやって良い仕事なのか?本当にこれが自分のやりたかった仕事なのか?勤め人であろうと、経営者であろうと、多くの人がこの問題に悩んでいます。確かに「好きなことが天職」であることは間違えありません。しかし、成功者の多くは天職を「結果論」として見出しています。その理由を紐解いていくと天職の見つけ方は意外とシンプルであることに気がつけます。

「好きな仕事をすること=天職」は間違ってない


 今回は、「天職とは何か?」ということについて考えてみたいと思います。

 今やっている仕事は本当に自分が一生かけてやるべき仕事なのか?

 本当にこれが自分のやりたかった仕事なのか?

 幸せの青い鳥を探すような話ですけれど、お勤めの方であっても、経営者の方であっても、今やっている仕事が天職なのか?と悩んでいる方って多いですよね。

 この問題について、今日は私なりの見解をズバリお伝えしますね。

 天職って何か?って尋ねられた時に、「好きなことが天職だよ」って大体の方がおっしゃると思うんですね。

 そして、私もこれはとても正しいと思うんです。そのとおりだし、そうあったら本当に幸せだと。

成功者の多くは天職を「結果論」として見出している


 ただ、ここで考えてもらいたいのが、独立しなければならない状況に追い込まれた人が、「今はこれで食い扶持を稼ぐしかない」という形で自分の事業を選択した時に、それって悪いことなのか?って思うんです。

 というのも、私が顧問を務める会社の経営者さんの多くは、勤め人時代に「所属していた会社に居づらい」状況になって、会社を飛び出すように起業したパターンが本当に多いんですね。

 もう一つ、自分が本当に好きなことをビジネスにしようと考えた時に、今やったら会社が潰れる、ビジネスとしてあまり旨味がないということもよくある話です。

 要は、好きなことを仕事にしたら、確かにそれは天職なんですけれども、それを最初からやれなくたって全然良いんじゃないかと。

 そして、これも直視してほしい現実ですが、ビジネスを成功させている方の多くは自分の天職を「結果論」として見出しています。

 というのも、起業したら最初は、好きとか嫌いではなくて、儲かるか儲からないかで選択しなければなりません。じゃないと潰れますからね。

 儲かるにはお客様に喜んでもらわなければならない。お客様に喜んでもらえると本当に嬉しいわけです。

 少し儲かると、もっとお客様に喜んでもらえるようにサービスを良くしていって、更に儲かる。お客様が喜ぶ。

 こんな連鎖が続いていくうちに、人として磨かれ、そのビジネスのプロフェッショナルになっていく。いつしか、自分のやっていることが天職になっていきます。

 つまり、今、天職を見つけている多くの人は、儲かることによって、次第に自分の天職を結果論として見出していることが多いのです。

あーだこーだと理屈をこねる前にまずは儲ける


 学生時代のことを思い出してください。なんでも良いのですが、あなたが何かを始めたきっかけは何だったでしょうか?

 バスケットボール部に入る。野球部に入る。英語を勉強する。きっと入り口の多くは、皆がやっているからとか、かっこよさそうだからとか、やらなきゃいけないからとか、そんなものだったと思うんです。

 でも、一旦始めたらやりこんでいかざるをえない。そして、自分がやり始めたことを好きになるタイミングは、段々とできるようになった時に訪れましたよね。

 ビジネスも結局は同じで、人の役に立って儲かる経験を積み重ねていくうちに、その仕事がどんどん好きになっていく。

 儲かるし喜ばれるから、もっともっと勉強して、もっともっとアウトプットして、失敗して、ちょっと成功して、そのうち「プロ」って呼ばれるようになっていくんです。

 結論として、天職ってなんだろう?って悩んでいるうちは、今の仕事に100%打ち込んでいないし、その仕事が本当に儲かる仕事ではない場合が多かったりします。

 あーだこーだと理屈をこねる前に、まずは儲ける経験をすること。儲ける経験を積み重ねていくうちに、周りが「それ、あなたの天職だね。見つかってよかったね」って言ってくれるようになりますよ。


 
(執筆者:島倉大輔)

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