面白くなければ誰も僕達のことなんて振り向いてくれない

 人は赤の他人の話など何一つ興味がありません。しかし、多くの販促物には「内輪の面白さ」が散りばめられており、多くの消費者はせっかく商品が良いものであっても、これをスルーしてしまいます。消費者にとって面白くないマーケティングは、ただの自己満足に過ぎません。

売れているものは例外なく「面白い」


 こんにちは、ブリッジワークの高橋です。

 例えば書籍。『売れている本』と『売れていない本』、これを分けるのはなんでしょうね?

 そうですよね。面白い本が、つまらない本か。

 では、読まれるブログと、読まれないブログ。これを分けるのは?

 これもそうですよね。

 面白いブログの記事は読まれるし、つまらないブログの記事は読まれない。

 では最後にもう一つ。

 広告はどうでしょう?

 実は広告も、読まれる広告・止まれない広告、それは面白い広告かつまらない広告日っていう事なんですよね。

 結論から言うと、マーケティングにおける「情報」は面白くなきゃ駄目なんですよね。

ほとんどのセールスが「内輪の面白い」をお客様に伝えている


 はい、では、この『面白い・つまらない』を分けるものは一体何でしょう?

 実は昨日、スターバックスに行ったんです。

 オフィスが凄い蒸し暑かったんで「あーもう、スタバでアイスコーヒーでも飲みながら仕事しよう」と思って、スタバに行ったんですね。

 そしたら、左側に女子高校生3人のグループがいて、後から右側に男女4人のサラリーマンのグループが入ってきたんですね。

 この両隣のグループがうるさいうるさい。キャッキャッキャ笑って盛り上がってるわけですよ。

 僕も流石に仕事するのを諦めて、彼らの話にちょっと耳でも傾けてみよっかなと思ったんだけども、どうしても笑えない。

 彼らはあんなに自分達の話題で盛り上がってるのに笑えなかったんですね。

 彼らが話している内容が、ワールドカップとか、僕も多少知っているものなら、興味深く聞けたのかなあと思うんだけども、彼らが話しているのはクラスの男の子の話。会社の上司の話。

 いわゆる内輪話だったわけですよね。

 だから、僕には全く知識がないものばかりで、全然面白いと思えなかったんですよ。

 実はここが面白いかつまらないかを分けるポイントなんです。

 『面白い』の源泉と言うのは、実は『共感』なんですね。

 例えば、セールスのメッセージであれば、売り手が貴方と買い手のお客様が『共に知っていて』『共に興味を持っている話』で繋がっている状態。

 これが『共感の状態』なんですよね。

 だから、この状態になって初めて、お客さんは「あ、面白い」て思ってくれるわけなんですよね。これが前提なんです。

 でも、売れない広告って大抵が、面白がってるのは売り手だけ。これじゃ駄目なんですよね。

 メッセージの『面白い・つまらない』を決めるのは送り手ではなく、受け手であるお客様なわけですよね。

『お客様が興味を持っている事』から会話を始めよう


 では、どうすれば、あなたの発信するメッセージをお客さんは面白いと思ってくれるのでしょうか?

 そう思ってもらうためには、あなたの発信するメッセージの情報の一部を、お客様が知っている必要があります。

 例えば、テレビ番組のネタ、お笑いのネタ、週刊誌のネタ。

 扱っている内容について皆知っていて、皆が興味があるものをネタに話を始めれば、お客さんから面白いと思ってもらえます。

 広告であっても、冒頭は必ず『お客さんが知っている事』『お客様が興味を持っている事』から始めましょう。

 そのセールスメッセージの中では、時々『質問』を挟みながら読み手であるお客さんと会話をしながら続けるとか。

 この共感を作って、共感を保っていく為にやれる事はいっぱいあるわけなんですよね、実は。

 そのベースになっているのが、『お客様が知っている事』です。

 だから、広告における内輪話『業界用語』・『専門用語』とかひけらかしてたらアウトです。

 お客さんにとってみれば、「そっちの内輪話でしょ?」って話で、ここで共感途切れちゃうわけですよね。

 つまり、マーケティングというのは、『面白くなきゃ駄目だよ』っていう事なんですね。


 
(執筆者:高橋 伸夫)

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