広告に「箇条書き」があると人の反応は「うざい」から「興味あり」に変わる
人は広告が基本的に好きではありません。しかし、ある条件を付けて広告を提示すると、俄然注目してくれるようになります。それは『箇条書き・リスト』で広告の内容を表示することです。なぜか?3つの理由を御紹介します。
広告に「箇条書き」を入れると魔法が起こる
こんにちは、ブリッジワークの高橋です。今日のテーマは『広告に「箇条書き」を入れることで起こる魔法』です。
これ、試して頂ければすぐにわかります。
例えば、セールストークを展開する時に、こう言ってみてください。
「お客様、これがお得なのは3つの理由があります。」
きっとお客様の目の色が変わる、真剣に貴方の声に耳を傾けてくれるはずです。
例えばセミナーや発表会。
「これから重要なポイントを3つお伝えします。」
すると、それまで居眠りをしていた参加者の方が急に起き出してペンを持ち出します。
『箇条書き・リスト』には凄いパワーがあるんですよね。
僕がこの『箇条書き・リスト』のパワーを知ったのは、今から30年ぐらい前かな?
広告代理店に入社した頃の僕は、ダメダメ営業マンで、バリバリ売ってる先輩に必死について回って、なんとか秘密を盗もうと思っていました。
で、この営業マンの先輩に同行していると彼はやっぱり恐ろしいくらい売るんですよ。そして、ある時に気がついたんですね。
先輩が意識してやっていることを。
その先輩は、必ず「これが3つのポイントです」「これが御社が受け取れる3つのメリットです」「お勧めできないのには3つ理由があります」と言った具合に、いつも『3つ』っていう数字を使ってたんですね。
ある時、何かプレゼンのあとだったかな?大きなプレゼンの時の企画書もほとんど、この「3つのリスト」が使われているわけですよ。
「市場背景3つのポイント」とか。「メディア戦略3つのナントカ」とかね。
企画書が全てこれで構成されてたんですね。「1.2.3」みたいな。それがバッチバチと決まっていくんですよ。
「箇条書き」があれば人は反応する〜その理由は?
だから僕は先輩と一緒に喫茶店へ行った時に聞いてみたわけです。
「××さん、なぜいつも3つなんですか?」って。
先輩が教えてくれたのは、「簡単だよ、伝わるから。売れるからなんだよね。そして箇条書き・リストには実は3つの力があるんだよ。高橋くんわかる?」こう聞かれたんですね。
はい、どんな3つか。答えはこれでした。
1)箇条書きには注目を集める力がある
これは書店に行って頂ければすぐにわかります。書店に行って頂いて、本のタイトルを見て頂ければすぐにわかります。
『×××・〇〇の方法』『×××3つの方法』とか。『×××5つの法則』とか。『困った時の99の打ち手』とか。『ナントカカントカ101のポイント』とか。
この『箇条書き・リスト』。
特に実用書・ビジネス書、このコーナーを見て頂ければ、本当にこのリストを使ったタイトル多い事に気がつかれるはずです。
世界一売れているビジネス書のタイトルもそう、『7つの習慣』ですね。
なぜか?本というのは注目されてなんぼ。タイトル勝負なんですね。
その中で箇条書きナンバーが使われているということは、数字に人の注目をグッと惹きつけるパワーがあるっていう事ですよね。
2)箇条書きならシンプルにお願いできる
広告を読んでいるお客様の注意力、集中力は極めて低いものです。僕達の広告なんか読んでいるようで読んでないんですよ。
流し読みして、文字を目で追っているだけです。
でも、リスト化することで、「1.2.3」と注目させます。
今から僕たちの言うこと、伝えることに注目してくださいと、シンプルかつ無言で相手にお願いできます。
3)箇条書きなら読みやすいと思える
3つだけ聞いて!3つだけ読んで!このメッセージって凄くシンプルですよね。
例えば、貴方が仕事を終えて疲れて帰ってきたと。ネットサーフィンのついでにメールを開いたら、ダラーッと長い文章が出てきたらどうでしょう?
「うわっ!」って思いません?「うわっ、読みたくないな」って思いません?
でもその長い文章の書き出しが、こんなタイトル・こんな1行から始まってたらどうでしょう?
「今日はお願いしたい事が3つあります。まず1つ目は…」同じ長い文章でもグッと読みやすくなるはずなんですよね。
『箇条書き・リスト』はあらゆる場面で使える
人は『箇条書き・リスト』が大好きです。これを貴方の広告メッセージに使わない手はありません。
しかも、広告を手にしているお客様の集中力は極めて低い状態、どちらかというと広告自体読みたくないわけですよね。
だから、『注目を引く』『シンプルにする』『読みやすくする』を実現してくれる『箇条書き・リスト』が大いに役立つんです。
理由を説明する、商品のメリットを説明する。例えば長いセールスレターであれば、最後に要約するみたいな。
これ、広告メッセージだけではなくて、セールストーク・お客様の問い合わせ対応・クレーム対応、コミニュケーションの場面、どこでも何にでも使えます。
是非『リスト化する・箇条書きにする』これ是非使ってみてください。
(執筆者:高橋 伸夫)