コインチェックで損失した人たちへ:損してよかったと考えてください!

最近、仮想通貨取引所「コインチェック」での顧客資産流出が話題になっています。

金額的には、約580憶円にのぼるそうですね。


自分の周りの知り合いも、

「コインチェックで口座開設しようとしていた矢先に。。」
「少額を入れていたのだが。。」
という方が何人かいました。


今回の騒ぎで、損失を出してしまった方には残念だとは思いますが、
金額が数千万などの巨額な金額でなければ、あえて、こんなこと
言いたいと思います。


「損してよかった」と。


なぜ「損してよかった」なんて言えるのか?
それは、投資では、一度、運や偶然で大きな利益を得てしまうと
最終的には大損で終わる可能性が高いからです。

仮想通貨であれ、株であれ、FXであれ、先物であれ、投資で利益を
出すためには、絶対に守らなければならない「鉄板の掟」があります。

その「鉄板の掟」とは、一言でいうと、「勝ち逃げする」ということです。

「勝ち逃げする」って言葉で書くと、誰でもできそうな気がしますが
実はハードルかなり高いです。


Aさんが仮に、今回のコインチェックで100万もうかったとします。
とすると、、
ほぼ間違いなくAさんは「次」も狙いにいくと思います。しかも金額的
には当然、100万以上です。


その時の心の中は「ただ買ってもっているだけで100万かせげるなんて
こんなおいしい話があるのか~」という感じです。


で、次に200万もうかれば、さらに大きな金額を狙いにいくと思います。


ですが、、


そんなときに、Aさんが投資する仮想通貨が急激に値下がり、それまで
儲けた、100万+200万の300万が一気にゼロになったとします。

そういうとき、Aさんはどうするか?
お金を借りて、また利益を狙いにいきます。
そして心の中では、次のように考えます。

「今回はたまたま運が悪かっただけだが、仮想通貨は今後も盛り上がるし
また 今は価格が下がっているから次はいけるだろう。利益を取り戻す
チャンス!」

ですが、不幸なことに、今回も価格は戻らなかった。。

そして、Aさんはまた借金をして「今回はたまたま運が悪かっただけ
だが、仮想通貨は今後も。。」と考え、仮想通貨に投資し。。。


投資ではこのようにして、「大勝ち」⇒「利益を取り戻そうとして
最終的に大損する」ケースは後を絶ちません。

実は自分もFXを始めた2008年頃、リーマンショックで500万ほど
損失しました。
その時の損失の経緯、今の仮想通貨の盛り上がり状況と全く一緒
で、当時の自分もこんな風に考えてました。
いわく、「相場が盛り上がっているときには、価格が下がっても
買っておけ。なぜなら、今まではうまくいっていたから今回も
うまくいくだろう」と。


2007年にはFXで300万の利益をだしていたのですが、その時の
利益の出しかたが、上記のような 考え方だったんですね。


ところが、相場は生き物であり、自分の読みが100%当たることは
ありません。


1回の取引(ドル円の買い)が、リーマンショックで大暴落し
結果500万の損失になりました。


でも、その当時、自分が「勝ち逃げ」のルールを使い、2007年に得た
利益300万を着実に増やすことを考え、


FXの「ストップロス注文(自動の損切り注文)」をしていたら、
どうなっていたか?


300万がどれほど増えたかはわかりませんが、「得た利益を守り
ながら、増やしていく考え方」でやっていれば、少なくとも
ゼロにはなっていなかったと思います。


「お金がお金を生む」投資という概念は、一般的な「働く」と
いう考えとは外れ、「何もせずに」お金が急に増えると思い
がちです。(特に初心者の方は)


そして「何もせずに急にお金が増える」と、感情の歯止めが
利かなくなってしまいます。
でも、感情の歯止めが利かなくなると、最終的には、得た
利益を失うどころか大損します。


ですので「損失を最小限にし、利益を守りながら増やしていく」
という「勝ち逃げ」のルールが、投資においては何より重要と
いうことです。


最後になりますが、今回、不幸にもコインチェックで損失を
出された方は、今回を「教訓」として今後、投資のお勉強を
されることをお勧めします。


その場合、
まだ 市場の「安全性」や「透明性」が確保できていない
ビットコインではなく、
株式や為替市場のような、「安全性」や「透明性」が確保
できている金融市場が良いと思います。


個人的には、稼ぐのに難しい金融や経済の分析が必要ない
FXをお勧めします。