2017年9月7日 08:50

6日(水)の東京ゴムは高寄り後に反落も、上海高から続伸。

2017/09/06 12:15
 ドル=円相場は、前日の円高の流れを継続した動きになっている。108円70銭台始まり、9時に108円50銭まで円高になった。その後は108円50~80銭間のもち合いで推移。
 東京株式は、円高を嫌気した売りに続落して始まり、日経平均は前日比131円安に続落した。その後、買い戻しなどが入って反発したが、前場の日経平均は59円安の19,325円で終えた。

 東京商取の金は円高を受けて安寄りして、その後もドル建て現物相場の軟調を受けて続落、正午現在は前日比20円弱安で推移。白金も円高と、ドル建て現物相場の軟調を受けた売りに反落、前日比30円弱安で推移。
 石油は、前日のNY原油の急伸を受けた買いが入ったが、円高に対する売りも出て伸び悩んでいる。ガソリンと灯油、原油ともに300円後高で推移。
 
 東京ゴムは高寄りのあと、手仕舞い売りが出て反落。その後、反落していた上海ゴムが急反発に転じたため買いが入り、上げ幅を拡大している。

 寄り付きは、前日の上海ゴム夜間取引の堅調を受けて堅調に始まったが、買いが出尽くすと、手仕舞い売り優勢になって急落、2~3円ほど下げた。230円台(230.8円)に乗せていた2月限も、228.4円まで急落した。

 しかし、売りが出尽くすのも早く、その後は小口の売り買いにもち合った。ただ、きょうの上海ゴムが急落して寄り付いたのを受けて、急落する相場になりかけたが、その場面で買いが入り下げ止まって、その後はもち合いで推移。

 東京ゴム独自の材料がなく、円相場と上海ゴム相場の動向に一喜一憂する相場が続いている。きょうも、このあと上海ゴムの動向に影響される展開になるとみられていた。
 小幅反落していた上海ゴム相場が、11時過ぎごろから急反発に転じたのを受けて東京ゴムは小口買いが優勢となり、もち合い上放れとなって急伸した。

 東京ゴム先限の230円台相場は、よほど重いのか。
 先限といえば2月限で、2月限といえばタイゴムが減産期に入る時期に該当する限月である。1月限とは2円前後の順ザヤになっているが、タイ・ゴムの減産期に該当する限月であるので、あと2円ほど上ザヤに買い上げられても良いのではないか。『減産期に期待する買い人気』が入ってくるかどうか…。
 これでは『230円台相場へ、棒上げしていく力がない』ということになる。

 上海ゴム相場も、上放れたものの、その後の相場を見ると上値が重く感じられる。長いもち合い相場から上放れたのであるから、この場面で連日のごとく上伸を続ける相場になってよい場面だ。17,500元前後のもち合いのあと、再上昇するかどうかを確かめたい。

 東京ゴムも、高値更新場面で取組高が減少したことが嫌気材料と見られるし、5日の先限日足チャートが『目先高値を出した』型に見えるのも、高値警戒要因として注意しておきたい。
 一旦、利が乗った買い玉を、利食いするのも良いと見る。
【オスマン】