2017年9月12日 09:30

11日(下油)の東京ゴムは、続落のあと下げ渋る。

2017/09/11 12:10
 ドル=円相場は108円20銭台で始まり、直後に円高の流れになったが108円16銭で踏み止まり、その後は108円50銭台への円安に転じた。
 東京株式は、円安を受けた買いが入り反発して寄り付いた。その後も小口買い優勢の取引が続いて、前場の日経平均は前日比266円高の19,541円。

 東京商取の金は、ドル建て現物相場安を受けて安寄りした。その後、円安やドル建て現物相場の下げ一服から戻したが、正午現在は前日比30円超安で推移。白金は、NY白金安やドル建て現物相場の下落を受けて急落で始まった。その後、円安やドル建て現物相場の下げ一服を受けて買い戻されたが、33~48円安で推移。

 石油相場は、前週末8日のNY原油の急落を受けて、夜間取引で大きく下げていたが、この日は買い戻しが入り夜間取引比反発して始まった。また為替が円安に転じたことから買いが入り、ガソリンは240~400円安、灯油は200円前後安、原油は140~310円安で推移。

 東京ゴムは、上海ゴム安を嫌気した売りに続落。そのあと突っ込み場面では、買い戻しが入り下げ渋っている。

 前週末にかけて急落したが、8日の夜間取引(11日分)では、突っ込み警戒から買い戻しが入り、また強気の一部が買いを入れたことで反発していた。
 この動きを受けて、11日の相場が反発するかと見られていた。しかし、8日の上海ゴム夜間取引が、605元安の16,515元で終えていたことから売り先行となった。各限が2~4円弱安で寄り付き、もち合ったあと下げる相場となった。

 9月限、10月限、11月限、12月限の期近、期中限月が220円台を割り込む水準へ急落した。今日の上海ゴムが小幅続落したことが売り材料にされた。

 しかし上海ゴムも、東京ゴムも前週末にかけて大幅な下げになっていたことや、大幅安を受けた売り方の買い戻しが入ってきたことで、下げ幅を縮小する相場になっている。
 この底固い動きが午後も続けば、目先的に下値抵抗が強まる可能性があるので、午後の動向に注目していたい。

 東京ゴム先限は6日に234.7円高値を付けて、7日に安寄りのあと反発したが234.3円に留まり、戻り高値更新に至らなかった。そして8日は228.4円へ急落して、8日夜間取引で225.2円へ続落、さらに11日日中取引では223.1円へ続落した動きからすると、ひとまず天井を打った相場と見なければいけない。
 期先二限月の1月限と2月限の220円台割れに抵抗がありそうだが、早い時期に220円台割れへ突っ込む可能性が強いか。
 暫らく、戻り売り主体の逆張りで対処していくのが賢明とみている。
【オスマン】