2017年9月19日 08:38

15日(金)の東京ゴムは、失望した売りに暴落。

2017/09/15 21:25
 ドル=円相場は、朝方に109円台後半への円高になったが、すぐに切り返されて円安の流れになった。12時45分に110円43銭へ円安となり、その後もジリジリと円安が続いた。その後、夜間に111円33銭を付けた。

 東京株式の前場は、円高と週末事情を受けた整理売りにもち合いで推移したが、後場は円安に転じたのを受けた買いに急上昇して、引けにかけても堅調に推移した。日経平均は前日比102円高の19,909円で終えた。

 東京商取の金は、北朝鮮のミサイル発射を受けて『有事の金買い』人気が高まったが、その後ドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられた。その後、円安を受けて買い直され、前日比30円前後高で引けて、全限が4,700円台を回復。白金は金高に追随して上昇したが、ドル建て現物相場の上げ一服を受けた売りに伸び悩み、15円前後高で引けた。

 石油は、前日の海外原油の続伸を受けて続伸したが、為替が109円台半ばへ円高に振れたことで伸び悩んだ。その後、円相場が110円台前半へ円安になったことから買い直された。ガソリンは350円前後高、灯油は200円前後高、原油は300円前後高で引けた。

 東京ゴムは、小安く始まったあとも売り優勢が続き、11時40分前後に9~1月限が220円台を割り込む暴落になった。その後も安値もち合いが続いた。

 寄り付きは、小口の売りが優勢となった。前日の上海ゴム夜間取引が低調に終えていたことが売り材料になって、各限が前日比1.2~2.0円安で寄り付いた。直後に買い拾われる場面になったが、買い戻しが出尽くすのが早く、再び売り優勢の相場になった。

 今日の上海ゴムが、前日夜間取引比小安く始まったことで、改めての売りが出て急落し、その後は上海ゴムのジリ安→東京ゴムのジリ安と、スパイラルに下げる相場が続いた。東京ゴムは11時40分前後、上海ゴムは(現地時間)10時半頃に揃って、ガタンと下げる相場となった。東京ゴムは9月限~1月限が220円台を割り込み、上海ゴムは16,000元台を割り込んだ。

 これまでの相場なら、大台を割り込む相場になれば、突っ込み警戒人気が高まり買い戻しが入り、戻る相場になるケースがあるが、きょうの東京ゴムには買い戻しが入らず、大台割れに失望した整理売りが続いた。失望売りがダラダラと引けまで続き、各限がきょうの安値付近で引ける相場になった。

 ちなみに各限のきょうの安値は9月限が215.2円、10月限が217.3円、11月限が217.7円、12月限が217.9円、1月限が218.6円。2月限は220.6円で下げ止まり、221.1円で引けている。各限は前日比6.0~6.9円安と、久し振りに『暴落』と言える下げになった。

 この結果、先限日足チャートは、9月5日以降の226.4~234.7円間の高値もち合い圏を下抜いてしまった。20日移動平均線も割り込んでしまったので、もはや強気できる状況ではなくなった。

 また、きょうの上海ゴム相場も15,835元と16,000元台を割り込み、8月15日の15,660元以来の安値まで下げていたが、上海ゴム相場も高値もち合いから下抜けてしまった。

 東京ゴムも上海ゴムも『夏高相場が終焉した』と、見られるところである。
 東京ゴムは8月29日引け値の215.5円が、とりあえずの下値抵抗帯になるとみられるが、値ごろ感が通用しない下げ相場になる可能性もあるので、安易に下値を設定するのは避けて、戻り売り方針で対処していくことにしたい。
【オスマン】