2017年9月20日 08:12

19日(火)の東京ゴムは、上海安を受けて投げ崩れ相場に。

2017/09/19 22:19
 ドル=円相場は、111円台半ばの円安で始まり、正午を回って一段の円安になった。15時の111円88銭まで円安が続いた。
 東京株式は、円安を受けた活発な買いに上放れて始まり、利食い売りを消化して続騰。日経平均は前日比389円高の20,299円で終えた。

 東京商品取引の金は、東京市場が連休中のNY金の急落を受けて、一時40円超の下げになったが、円安を受けた買いに戻して、前日比25円前後安で引けた。白金もNY白金安から大幅安となったが、円安を受けた買いが入り45円前後安。
 石油は、国内が連休中の海外原油が小動きだったが、111円台後半への円安を受けた買いが優勢となりガソリン、灯油、原油ともに500円前後高になった。

 東京ゴムは、安寄りしたあとも売り優勢の展開となり、整理売りが嵩み続落。結局、各限は前日比6.3~7.8円の暴落になった。

 東京市場が祝日の18日、上海ゴム1月限(中心限月)が15.055元安値を付けて15,345元、前日比770元安となったし、同日の夜間取引でも15,250元へ続落いていた。
 これを受けて売り一色となり、各限は前日比3~4円安で寄り付き、その後も売り優勢の相場が続いた。

 そして、きょうの上海ゴム相場が前日夜間取引比変わらずで寄り付いたあと、もち合い相場が続いたことが再び嫌気売りを誘い出して、続落相場が続いた。

 14時過ぎに各限月が、この日の安値を付ける相場になった。その安値は9月限が208.5円と210円台を割り込み、10月限が210.2円、11月限が210.4円、12月限が210.1円、1月限が210.8円と210円台割れ寸前まで売られた。2月限は212.3円安値を付けた。
 引け直前には111円台後半への円安になったことが、売り姿勢を弱めさせて戻したが、それでも各限は前日比6.3~7.8円の大幅安で引けた。

 ただ大幅暴落した割には7,842枚(日中取引)と出来高が薄く、取組高は21,707枚となって、前日に比べて374枚の小幅減少に留まった。この商状からみると少量の投げが出たが、取組高の減少が少ないことからすると、未だ買い玉整理が必要な相場であるとみられる。先限2月限でみても230円前後で取り組んだ玉の整理が残されている。

 上海ゴム相場も、8月2日に付けた安値15,010元を割り込むのは避けられないし、この水準を割り込めば14,200元前後まで下げ止まる場所がない。
 東京ゴムは、6月7日安値の178.8円から、9月6日の234.7円までの上げ幅55.9円に対する半値下げなら206.7円、0.618下げなら200.2円が今後の下値抵抗ラインとみているが…。
【オスマン】