2017年11月13日 14:16

13日(月)の東京ゴムは様子見ながらも、上海高受けて急反発。

2017/11/13 12:05
 ドル=円相場は、前週末の113円台半ばの水準から、やや円安に振れた。9時に113円71銭を付けて、その後はもち合いで推移している。
 東京株式は、手仕舞い売りが先行して安く始まり、その後も売り優勢の相場が続いた。日経平均は前日比207円安まで下げて、前場は154円安の22,527円で終えた。

 東京商取の金は、前週末のNY金安を受けた売りで低調に始まり、その後、小幅の円安を受けた買いが入り堅調となったが、正午現在は前日比22円前後安。白金もNY白金安を受けて安寄りしたが、円安が買いを呼び込んで反発、前日比13円前後安で推移。

 石油相場は、前週末のNYなど海外原油が小幅安になっていたが、きょうのNY原油時間外取引が堅調となったっことと、小幅の円安を受けた買いが優勢となって前週末の夜間取引に比べて反発した。ガソリンは10円安~90円高となり、灯油は70円前後安、原油は30円安~100円高で推移している。
 
 東京ゴムは、様子見から小浮動で始まったが、上海ゴムが堅調に始まったのを受けた買いが入り、急反発に転じた。

 前週末10日の夜間取引は、同日の日中取引の急落を受けた買い戻しが優勢となり小幅反発していた。
 きょうの寄り付きは、手掛かり材料難に陥っていることから様子見人気が強まり、小口の玉の出具合い次第の小動きで始まった。直後に下げる相場になったので『きょうも下げるのか…』と感じさせられたが、意外と下値が固く、上海ゴムが堅調に始まったのを受けた買いが入り、寄り付き直後の下げ幅を消す反発になった。

 出来高が薄いことから『売りが控えられたため、値だけが上がった反発』と見えなくもないが、前週末に200円台を割り込んだ2月限、3月限、4月限の期先三限月が勢いよく反発した商状は好感できる。現在では2月限が200円台回復に抵抗があるが、200円台を回復する展開になれば、急反発になる可能性が強い。

 ただ、11月はインドネシアのゴム生産が減少する時期だが、タイ・ゴムは年間最大の増産期になることから、東京ゴムはタイ・ゴム産地需給の緩和が囃されて低迷するシーズンになるため、年末から来年2月上旬にかけては、高値が限定される相場を強いられるとみておく必要がある。

 同時に、上海ゴム次第の相場が続くことになるが、14,000元台を固める展開になるかどうかを確かめたい。きょうは、寄り付き直後に急進して14,100元台を回復する急反発になったが、午後の相場でも維持できるか見守りたい。
【オスマン】