2017年11月16日 14:41

15日(水)の東京ゴムは、上海ゴム急落を受けて大幅安に。

2017/11/15 12:10
 ドル=円相場は、前日の夜間取引から円高傾向が強まっていたが、きょうも113円40銭前後の取引のあと、113円03銭まで円高になった。
 東京株式は、円高を嫌気した売りが出て安寄りした。その後に買い拾われる場面もあったが、手仕舞い売りが続き、前場の日経平均は前日比208円安の22,171円で終えた。

 東京商取の金は、NY金高を受けた買いに堅調に始まったが、小幅の円高を受けた売りに伸び悩んでいる。正午現在は前日比変わらず~1円高で推移。白金はNY白金安を受けた売りと、円高を受けた売りに23円前後安で推移。

 石油はNY原油の急落と、円高を嫌気した売りが嵩み急落。ガソリンは1,300円弱安となり、57,000円台に落ち込んだ。灯油は1,200円前後安となり、原油も1,300円弱安になっている。

 東京ゴムは、久し振りにサーキットブレーカーが発動された暴落になった。

 前日14日の上海ゴム夜間取引が、序盤はやや小安く推移していたのに、夜間取引終了前に急落して、 指標の1月限が13,420元、740元安と暴落した。高値は14,180元、安値は13,375元。
 急落原因は分からないが、期近の11月限納会が接近したことで建て玉整理の売りが出たことで、中心元月の1月限にも追随売りが出て急落したと思われる。

 昨日までのチャートでは、堅実に下値を切り上げて、底練り相場からの上放れが接近している型であったので強気したが、僅か一日にして崩れてしまった。想定外の展開になったが、無視することができない。

 きょうの東京ゴムは、上海ゴム夜間取引の急落の影響をもろに受けて、暴落して寄り付いた。
 前日夜間取引が小幅の反発相場になっていたが、11月限が夜間取引比5.6円安の184.7円安で寄り付き、12月限は5.5円安、1月限が7.4円安、2月限が6.7円安、3月限が6.6円安、4月限が6.9円安で寄り付いた。
 しかし、寄り付き後の相場では突っ込み売りが警戒されたのか、まとまった売り物が出ず、少ない売りに小幅安になって下げ止まった。

 きょうの上海ゴムは続落して寄り付き、その後も低調に推移していたが、13,200元台に落ち込んだことから下げ渋り商状を見せているので、この水準で下げ止まる可能性が出てきた。午後の相場に注目したい。
 なお上海ゴム中心限月としては、11月1日の13,280元以来の安値であるが、きょうの時点では完全に底割れしたチャートになっていない。悲観視するのは避けておくべきだ。 

 久し振りにサーキットブレカーが発動された暴落を受けて、目の前が真っ黒になったが、先限は193.3円で下げ止まっており、後場でこの値を割り込まなければ下げ止まり感が台頭して、自律反発相場に繋がる可能性が強い。狼狽して売り込まないようにしたい。
【オスマン】