2017年11月22日 08:26

21日(火)の東京ゴムは、小幅続落のあと買い戻された。

2017/11/21 19:18
 ドル=円相場は、112円60銭を挟んだもち合いから、午後は112円50銭を挟んだ往来となって、夕方に112円40銭台へ小幅円高を強めた。
 東京株式は買い優勢で急反発して始まったが、高値警戒が強く売り優勢に変化してジリ安となり上げ幅を削った。日経平均は前日比154円高の22,416円。

 東京商取の金は、前日のNY金の急反落と、ドル建て現物相場の下落を受けて急落、前日比20円前後安で引けた。白金もNY白金安と、ドル建て現物安を受けて、前日比35円前後安で引けた。

 東京石油は、前日のNYなど海外原油が下落したのを受けて下落したが、その後、買い戻しが入り堅調推移となった。ガソリン、灯油、原油ともに100円前後安で引けた。

 東京ゴムは様子見姿勢が強く、高安マチマチで寄り付いたあと下値を試したが、引けにかけて買い戻しが入り反発して引けた。

 前週16日以降の上海ゴム相場は、ほぼ同値で推移していることから、東京ゴムも手掛かり材料難に陥っている。

 16日の上海ゴムは13,310元で引けたが、17日は13,315元の引けとなり、週明けの20日は13,320元で引けている。13,300元前後の値頃は、10月相場の下値でのもち合い圏の下限になり、この水準を下回ることになれば13,000元台を割り込む可能性が強いと見られている。だが、現状では13,300元が頑強(?)に維持されているので、このまま大幅に下げなければ反発の可能性も出てくるのだが…。

 東京ゴムも前週16日以降、小動き相場が続いている。
 16日は高値が194.6円で、安値が191.1円。17日は高値が193.9円で、安値が189.6円。20日が高値が191.2円で、安値が188.0円。21日は高値が190.8円で、安値が187.8円。高値から安値の変動幅が僅か6円強幅に留まっている。

 上海ゴムも東京ゴムも小動きが続いているが、『下値余地が乏しくなってきた相場』と見るのが良いのか、それとも『単なる値ごろ感で下げ止まっているに過ぎず、次の下げ相場に繋がる』のか見方が分かれるところだが、暫らくは決め付けた見方をせずに、動きに追随していく作戦が良いと思う。

 なおシンガポールゴムは、今年の安値圏に下げているが、この水準は昨年7月以来の安値になり、タイ・ゴムの増産期が背景になっているとはいえ、下げ余地が乏しい水準にあるのではないか。

 ところで11月10日現在の東京商取ゴム指定倉庫在庫は4,815トンとなり、年初来の最高水準に増加してきた。
 この在庫増加を受けて東京ゴム当限174.5円まで下げてきた。21日現在の取組高は310枚だが、11月限納会は受け手難から安納会も懸念される。 
【オスマン】