2017年11月22日 13:06

22日(水)の東京ゴムは反発したものの、戻り売りに伸び悩む。

2017/11/22 12:06
 ドル=円相場は、円高基調が続いている。早朝に112円29銭を付けたあと小幅円安に転じたが、10時15分に112円19銭の高値を付けた。
 東京株式は、円高基調にもかかわらず、NY株高を受けた買いに高寄りのあと、利食い売りを消化して堅調に推移。前場の日経平均は前日比173円高の22,590円で終えた。

 東京商取の金は、前日のNY金が反発したが、その後のドル建て現物相場の軟調と小幅の円高を受けて反落、正午現在は前日比10円前後安で推移。白金はNY白金高を受けて反発して始まったが、円高に上値を抑えられて1~8円高の小動きになっている 
 
 東京石油相場は、NYなど海外原油の反発を受けた買いが優勢となって上伸。その後、円高で上値が抑えられたが、再び買い優勢となって正午現在はガソリンン灯油、原油ともにが300円前後高で推移している。

 東京ゴムは、前日夜間取引に比べてやや低調に始まって、下値を試す場面もみられたが、その後買い拾われる展開となり、もち合いで推移している。

 21日の上海ゴム相場(中心限月1月限)は、堅調の寄り付いたが、直後に12,820元と下値抵抗ラインと見ていた13,000元台を割り込み、底割れ相場の様相を強めた。しかし、その後に買い戻しが入り反発して13,220元で引けていた。

 13,000元台割れ場面でショック売りが出たと見られるが、引けにかけて買い戻されたことにより、下値抵抗の強さが見て取れる。『現時点では、13,000元台割れへ大きく突っ込む相場ではない』と見ておいて良さそうだ。
 なお同日の夜間取引は13,410元高値を付けて、13,360元で終えていた。今日22日は13,450元台まで反発したので、昨日の13,000元台割れとなった相場は、あとに後遺症を残すような相場でなく、『一過性の相場に留まる』と見てよいだろう。

 ただ、東京ゴム相場見通しに関しては、『上海ゴム相場の変動次第』の情勢が続いているので、今後ともに重視してみていきたい。

 今日の東京ゴムは、閑散・小動きになっている。前日夜間取引の終わりにかけての急反発からして、もう一段の反発が予想されたが、戻りを待っていた売りに出合って伸び悩んでいる。
 これは、当限11月限が175円前後の低迷相場が続いていることで、当限と期先限月の順ザヤが15円幅を超えているため、期先限月に対して『買われ過ぎ感が台頭』してるためでないか。192円前後の期先の相場は、決して高い水準でないが、サヤ関係から見ると割り高感がするのかもしれない。

 もっとも、期先限月の3月限、4月限は『タイ・ゴムの減産期該当限月』であるから、長期的にみれば『上ザヤに買われて当然の限月』といえる。長期的な観点からして、弱気できない水準と見ていかねばいけない。
【オスマン】