『被災企業を元気にするコーチング、リーダーシップ講座』で熊本県益城町にある団体様にお邪魔しました。

「被災企業へのメンタルケアというポイントで被災企業にどうアプローチしたらよいのか？」

「被災者でもある職員が、被災企業の抱える課題を解決するためにできる支援とは何か？」

を解決できませんか？と相談をいただいたのが、熊本震災の3週間後。

それから企画を練り何度もお互いにやり取りをして、ようやく昨日初回を行うことが出来ました。

「受講者の方々の切実な現実」が解決すべき課題としてあります。

受講生の方々はみなさん被災された上に膨大な復興業務の対応に追われ、そのために自分を見失いそうになったり、家庭とのバランスがうまくいかなかったりといった個人の課題と、復興支援業務対応のための最近の人員補充により、畑違いの方々とも共同して仕事を勧めないといけないなどの課題があります。
が、
今回の受講される方々の思いは、実はそこにはあまり焦点が置かれていませんでした。

受講者それぞれの立場や事情は違いますが、今回の震災を受けて、「自分自身と向き合いたい」「もっと人の役に立てるようなスキルを身に着けたい」との思いがヒシヒシと伝わってきました。実際に助け合わないとどうしようもない状況や、自分自身を奮い立たせないとどうしようもない状況が大なり小なりあったからなのでしょう。

その中のお一人の言葉を紹介します。
『被災された企業（お客様）の話を聴いてあげることはできる。そこはできるところだから一生懸命やっている。でも、それから先にどうアドバイスしてあげていいかが今はむつかしい。平時とは全く状況も違うので、これでいいんだろうか？と迷いながら話をしている。』

相手（被災企業）の大変であろうという状況をおもんばかってあげるんだけれども、もっと何かしてあげられる、もっと背中を押してあげられることがあるのではないか？
と真剣に考えておられる姿に、思わずグッときてしまいました。

ビジネスライクな考え方をすれば、できることは限られているのだからそこまで考えなくてもいいのでは？という意見もあるかもしれません。
が、

私はこのような方を真剣に応援したい。このように相手のことを考え何かプラスにしてあげられるものはないものか？と考えている方に真剣に役に立ちたい。そこには命がけでもという気持ちでのぞみたい。
と思ってこの仕事をしています。

あっという間の3時間でした。

これからも、真剣に彼らを応援していきます。
そんな機会を与えて頂いていることに感謝します。


益城町にできた仮設住宅500戸を訪問してきました。全く何もない広大な空き地でしたが、子どもが遊んだり、おばあさんが外で散髪してもらってたり、町の雰囲気を漂わせていました。