皆さん、こんにちは！　毎日寒いですね～。風邪などひいていませんか？

　さて前回は、高性能ガラスについてお話しました。熱貫流率も分かりましたね。こんなことを知っているだけでもカタログを見るポイントも変わってきて面白くありませんか？　さて今回は手軽に断熱、防露効果が期待できる「内窓」について解説します。

　内窓とは、既存の窓の内側に窓を新設する方法です。内窓を設置すると、既存の窓との間に空気の層ができるので、室内の空気が直接外気の影響を受けにくくなり、結果として断熱性能がアップします。

　工事も比較的簡単で、１カ所あたり１時間前後で完了できます。また、断熱、結露対策だけでなく、防音や防犯効果もあります。ただ、デメリットとしては、窓が二重になるので、開け閉めや掃除の手間が増えるということがあります。

　注意したいのは既存の窓の額縁の奥行きです。窓を内側にもう一つつけるのですから、それが収まるだけの奥行きが必要となります。ただ、そのスペースが足りない場合「ふかし枠」という奥行きの延長部材で対応します。ただその場合、追加費用が必要となります。

　さて、実際の建材商品としては、YKK APの「プラマードU」、LIXILの「インプラス」が有名です。それぞれ違いに関しては、インプラスが骨材にスチールを採用しているのに対して、プラマードUはアルミを採用しているので若干軽量化がされていますが、それほど大きな差はないと思って問題ありません。ただ、カラーなどのラインアップ等に違いがあるので、お好きな方を選ぶようにしましょう。

　また、内窓はマンションにも取り付けが可能です。マンションでは「専有部分」と「共用部分」があります。この中で既存の窓は共用部分なのでリフォームできません。一方で、内窓は室内の専有部分となるので、リフォームが可能です。ただ、マンションごとに管理組合の規約が違うので確認をお勧めします。

　最後に、窓などの開口部の断熱改修工事は、国交省の「住宅ストック循環支援事業」として補助金の対象となっています。お得にリフォームできるチャンスですので、ぜひ賢く利用しましょう。

「開口部の断熱改修工事」の補助額

　ガラス交換（交換するガラス1枚あたり）
大（1.4㎡以上）→　8,000円
中（0.8㎡以上1.4㎡未満）→　5,000円
小（0.1㎡以上0.8㎡未満）→　3,000円
　内窓設置／外窓交換
大（2.8㎡以上）→　20,000円
中（1.6㎡以上2.8㎡未満）→　14,000円
小（0.2㎡以上1.6㎡未満）→　8,000円

　そうそう、「内窓はいいのはわかったけど、実際にそんなに効果あるの？」と思った方にオススメのイベントがありますよ！
　 「はじめてのショールーム体験＆活用法」ということで、来年の2月3日にTOTO、DAIKEN、YKKAPがコラボレーションしたショールームの見学ツアーを行います。もちろん、今回紹介した内窓、プラマードUの体験スペースもあり、無料ですのでぜひお越しになってくださいね～。

　次回は、屋根、天井、壁、床の断熱リフォームでについてお話します。
　お楽しみに！