2018年12月5日 18:49

28日(水)の東京ゴムRSS3号は、上海高を受けて引け直前に上伸。

 ドル=円相場は113円76銭で始まったが、暫らく113円80銭を挟んだもみ合いが続いた。午後になって小幅円安になり、14時15分に113円89銭を付けたが、その後、113円70銭台へ円高になった。

 東京株式(日経平均)は、22,000円台を回復して始まった。その後は売り買いが交錯して、もち合いで推移。後場は一段高になったが引けにかけてもち合い、前日比224円高の22,177円で終えた。

 東京金は前日のNY金安と、ドル建て現物相場安から軟調になった。113円台後半の円安が下値を支えたが、前日比11~18円安。
 東京白金は前日のNY白金安と、ドル建て現物相場の軟化を受けて下げたが、買い戻しが入り下げ渋って、前日比26~34円安。

 東京石油は、前日の海外原油が乱高のあと小幅安になったが、その後に戻していたし、この日の夜間取引が一段高となったことと、113円台後半への円安も好感されて買いが集まった。ガソリンは1,300円前後高、灯油は1,200円前後高、原油は900円前後高で終えた。

 東京ゴムRSS3号は、ジリ高のあと上海高を受けて上伸。

 上伸が期待された、きょうの相場だったが、期待通り上伸して引けた。
 寄り付きは前日の上海ゴム夜間取引が、前日比マイナスで終えていたのを受けて軟調に始まったが、次第に水準を切り上げる展開になった。道中では前日比変わらずの水準まで上伸した。

 そして引け直前になって、2円前後の急反発となった。その後、手仕舞い売りが出たこともあって小反落したが、それでも前日比0.1~1.7円高になって引けている。引け直前の上伸は、上海ゴム高が支援した。

 上海ゴム相場は、前日夜間取引が前日比60元安の10,785元で終えていた。きょうの相場も序盤は軟調に推移して、午後の相場になって前日比プラス圏へ浮上した。そして一時は10.9780元まで上昇して、当面の上値の抵抗ラインと見られている11,000元に接近した。

 しかし10,980元ラインで止まってしまい、引けは10,870元へ反落して引けている。
 だが上海ゴム相場が11,000元に接近する水準まで戻したことは、『相場の流れが、変わりかけている』と受け止められるのではないか。

 東京ゴムも158.5円を付けて、160円台挑戦の展開になってきたことは『ボトム圏を脱出する可能性が出てきた証拠』ではなかろうか。
 近々中には東京ゴム、上海ゴムが揃って、ガラリと変わった相場展開になるとみておきたい。

 気になるのは27日に14,126枚の出来高で、取組高が30,099枚に膨らんでいたのが、きょうは10,555枚の出来高で、取組高が26,577枚の減少したことだ。

 投機筋が4月限と、5月限に『思惑玉』を立てたが、きょうの相場で手仕舞ったのかもしれないが、こうした売買が入るようになったのも、流れが変わる時期に来ていると見てよいのでと思っている。