2018年12月5日 18:50

29日(木)の東京ゴムRSS3号は、戻り高値更新のあと伸び悩む。

 ドル=円相場は、29日深夜の海外市場で114円03銭安値を付けたが、直後に円高に転じてもち合っていた。東京市場は113円61銭で始まり、もち合ったあと円高が強まって、15時に113円21銭を付けた。

 東京株式(日経平均)は高寄りしたが、戻りを待っていた筋の手仕舞い売りが出て反落した。後場になると、月末事情を受けた売りも出て下げ幅を拡大して、前日比85円高の22,262円で終えた。

 東京金は前日のNY金高と、ドル建て現物相場高から、買いが先行して上昇した。円高で伸び悩んだが、それでも各限は14~18円高で引けて、約3週間ぶりの高値をつけた。

 東京白金は前日のNY白金安と円高、ドル建て現物相場安を受けて売り優勢となって、期先が前日夜間取引で2,970円まで下げたが、きょうは少し戻して3,000円台を回復したが、24~35円安で引けた。

 東京石油は前日の海外原油と、113円台前半の円高を受けた売りに急落して始まった。きょうの海外原油の夜間取引が反発したが、午後に再び上値が重くなったため売り直されて、ガソリンは1,500円前後安、灯油と原油は1,700円前後安で引けている。

 東京ゴムRSS3号は、戻り高値を付けたあと買いが窄み伸び悩む。

 寄り付きは、玉の出具合い次第からマチマチとなったが、総じて堅調に始まった。暫らくもみ合ったが、きょうの上海ゴムが堅調に始まり、そのあと上伸したとのニュースが伝わり、東京ゴムは全限にわたり上伸した。

 12月限が139.6円と140円台に接近したし、1月限は151.1円と150円台を回復した。2月限は153.3円、3月限が154.9円、4月限が157.6円と上伸した。先限の5月限は159.3円と160円台に接近して、16日以来の戻り高値を付けた。

 しかし、戻り高値を付けたあとは、戻りが入るのを待っていた筋の『やれやれ売り』が出るなどして伸び悩み、113円台前半の円高を受けた売りや、11月末を控えた建て玉整理の売りも出てジリ安となり、この動きが引けまで続いて上げ幅を縮め、前日比0.4~1.5円高で引けている。

 上海ゴムも期近1月限が一時、11,000元に接近する水準まで上伸していたが、その後売られて10,870元、前日比10元高で終えている。やはり11,000元回復は難しいのか…を感じさせられる相場だった。

 しかし、東京ゴム先限が159.3円まで上伸して、160円を窺う水準まで上伸したことは、『目先の反発の、道のりが付いた』とみるべきではないか。また、日足チャートの型もよくなった。11月21日の151.0円安値で『一番底』を付けたとみたい。

 未だ上昇一本の展開にはならないだろう。一番底に対する二番底、いや三番底があるかもしれないが、12月相場は、ガッチリと大底を確認する相場なるとみて往くことにする。