美人議員・美人社長・美人弁護士シリーズからビジネスで学べる教訓

 美人市議、美人議員、美人社長、美人弁護士と言われる人達が、定期的にマスコミを賑わします。しかし彼女たちは「美人」という強みではなく、市議・議員などの競合が少ない独自ポジションに敢えて重きを置くことで、注目を集めることに成功しています。ビジネスも目立ってナンボです。自分の強みではなく、もう一つの独自ポジションを作って戦うことで、私達は人より目立つ必要があります。

美人シリーズからビジネスの教訓を学ぼう


 今回は、「美人シリーズからビジネスで学べる教訓」というテーマでお送りしたいと思います。

 美人シリーズ、なんのこっちゃということなんですが、私が勝手に名付けました。

 たとえば、美人市議、美人議員、美人社長、美人弁護士と言われる人達が、定期的にマスコミを賑わしますよね。あれのことです。

 ピンとこない方は、ぜひGoogleで美人〜って調べてみてください。イメージが浮かべやすいと思います。

 それで、この美人シリーズが、ビジネスを拡大させていく上で非常に大切なことを教えてくれるんですよね。

 以下、説明していきましょう。

美人市議・美人社長・美人弁護士は強みの「美人」で勝負していない


 そもそも論ですが、美人と言われる人達でみなさんが思い浮かべるのはどんな人達ですか?

 多分、モデルやタレントさんが普通ですよね。普通の人が思い浮かべる美人の代表格と言えば、石原さとみさんだとか、新垣結衣さんだとか、広瀬すずさんだとか…そういう人だと思うんですよ。

 じゃあ、美人シリーズのみなさんが、「美人」という強みで彼女たちの中に入るとどうなるかというと、おそらく埋もれてしまうんですよ。

 人によって好みはあると思うのですが、美人シリーズの方々とモデルさんやタレントさん、どちらが美人かって言われたら、若い男性を中心に確かに後者を選ぶでしょう。

 ただし、それはモデルやタレントという沢山の競争相手がいる「美人」という枠組みの中における話です。

 彼女たちは「美人」という強みで勝負しないで、自らの価値を、市議、議員、社長、弁護士という違うジャンルで枠組みを再定義しているからこそ、美人だけれど日の目を見ないモデルやタレントよりも世間の注目を集めることができているんです。

自分の強みで敢えて勝負せず競合の少ない市場を自ら作り出せ


 つまり、美人シリーズの方々は自分の強みで敢えて勝負しないことで、競合の少ない市場を作り出して、埋もれずにファンを作り出しています。

 個人例をあげるのは恐縮なんですけれども、自衛隊の三宅由佳莉さんという「美人すぎて歌も歌える自衛官」さんがいらっしゃいます。


 

 彼女が街に来るとなれば、コンサートなんかすぐ満員になっちゃいますし、熱狂的な男性ファンとか凄いんですよ。

 歌えて、なおかつ自衛官と。もちろん美人さんですが、そこを強調することはありません。

 もちろん、彼女たちがこんなことを狙って、敢えて今の立場を皆作り出したかって言われると、本当のところはそうでない場合もあると思います。

 でも、結果として、自分独自のジャンルを作り出して市場の枠組みを再定義しているから、無双状態なんですよ。

 だって、自衛官って言ったら、男の世界、ムンムンしたマッチョの集まり、みたいなイメージがあるじゃないですか。
 そこにキューティ・ハニーを歌う美人な自衛官さんがいたら、それは目立ちますよ。圧倒的に差別化されてますよね。

元の強み以外にもう一つのポジションを作ろう


 このように、美人シリーズの皆さんの活躍は、ビジネスの世界に生きる私達に「敢えて得意分野や強み」で勝負しないという手もありなんだということを教えてくれます。

 私自身もそうです。

 私、本当は研究者なんですよ。筑波大学ってところで研究していて、実は博士号も取ってます。

 ただ、研究者の世界に飛び込んでいってこのまま人生過ごしたらヤバイなと思ってました。

 周りに月収15万円とかで、ずっと研究している人がいるわけですが、凄いイケてない人生だなということで、研究分野を活かしてコンサルティングの世界に入りました。

 すると、コンサルティングの世界ってMBAまでは取っている人が多いんですが、博士号まで取っている人って少ないんですよ。

 だから、会社の中でも目立って、会社員時代にも役員まで行って、ある程度成功しました。

 次に独立した時、経営コンサルタントって誰でもなれて、烏合の衆のように凄く沢山の独立コンサルタントさんがいらっしゃるんですよ。

 ですから私は、研究者やコンサルタントとしての実績という強みを敢えて見せず、自分自身でアフィリエイト、転売、投資をやって成功させ、これらを実践を持って教えながらコンサルをするというポジションを作りました。

 要は、経営コンサルタントというところで勝負しないで、自分でも色んなキャッシュポイントを作っていて、経営コンサルの実績もあるコンサルタントという立場になったんですね。

 そうすれば、あんまり同じことが出来る人っていないですから、かなり目立つわけです。

 やっぱり目立ってナンボ。

 ビジネスなんて目立ってナンボですから、自分の強みってあると思うんですけれど、それって案外他の人も持っている強みなので、あえてそれ以外のポジションを美人シリーズの皆さんに習って、私達も見つける必要があるんじゃないでしょうか。


 
(執筆者:島倉大輔)

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