真壁昭夫

信州大学経済学部教授

1953年生まれ。一橋大学卒。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。1983年ロンドン大学経営学部大学院卒。その後、メリルリンチ社NY本社出向、運用畑を歩みディーラーとしても活躍、みずほ総合研究所などを経て、2005年から信州大学経済学部教授。慶応大学・立教大学の講師も兼任。日経CNBCのレギュラー・コメンテーターを務める。NHK『ニュース深読み』、テレビ朝日『報道ステーション』、フジテレビ『新報道2001』などの出演も多い。ダイヤモンド社の情報サイトで『今週のキーワード真壁明夫』連載中。著書には、『投資判断の極意』『ゼロから分かる個人投資』など多数。参加者からは、『とにかく解りやすい』『永年、相場の最前線にいた方なので、為になった』との声をいただく。

職名 教授
出身校 ロンドン大院

研究分野
1. 行動ファイナンス理論
2. 投資理論
3. 金融工学

研究テーマ
金融市場における、株式や債券、為替などの金融資産の価格変動が研究の出発点となった。当初は、金融市場の合理性(効率的市場仮説)を前提とする“金融工 学”の理論から研究を開始した。しかし、実際の金融市場では、工学系の画一的な理論展開では解析することが難しい事象や分野が多く、“金融工学”の展開に 理論的な限界を認識した。それに伴い、現在は、市場を構成する投資家の“非合理性”や“限定合理性”を前提とする、“行動ファイナンス理論”の展開が最も 重要な研究対象となっている。“行動ファイナンス理論”は、投資家である人間の心理状況を考えることによって、市場動向を分析する理論である。実際の金融 市場動向を解析する上で、解析能力は極めて高く、投資理論としても、今後、さらに研究領域が拡大すると考える。

著書・論文
・「ファイナンス理論の新展開」(共著、評論社、2006年9月)
・「行動ファイナンスの実践」(監訳、ダイアモンド社、2005年9月)
・「国債と金利をめぐる300年史」(共著、東洋経済、2005年7月)
・「金融市場のアノマリーを解く行動ファイナンス理論」(経済セミナー、2004年3月)
・「リスクマネーチェンジ」(共著、東洋経済、2003年10月)
・「コーポレートファイナンス理論から見た日本経済」(国民経済協会・産業動向2003年10、11,12月号)
・「法人企業統計から見た日本の企業行動―資本調達と資本構成」(ファイナンシャル・レビュー、2002年6月)
・「行動ファイナンス」(監訳、ダイアモンド社、2002年1月)等

その他の業績・活動
発起人メンバーとして、行動ファイナンスワークショップを立ち上げ、同分野の研究水準の向上に寄与した。