皆様こんにちは、
企業参謀の、長山宏です。
今回はフィロソフィーに関する経営問答の２回目で掲題の問題を扱います。
この問いはフィロソフィーがマンネリ化している会社で、そもそもどう使ったらよいのか？といった根本的な質問を受けましたので、それに対する答えです。

フィロソフィーは会社の憲法である「経営理念」を具現化するための、考え方と行動指針です。
これに従ったら何をやらかしても社長が責任を取ってくれるという全社員が共有すべき共通認識です。

担当者に関しては自分が実務を行うに関してこれを意識しながら規範とすべき目標です。
理解して常に意識しながら、「こうあらねば。こうありたい。」と思って行動しなけらばならない規範です。

課長さんに関しては、部下を指導するに際して「これで実務をしているか」を判断して指導すべき「指導規範」です。

部長さんに関しては、部長さんの役割が部門内、部門間、上下間、会社間の調整です。
違うミッション、役割をもって対立する関係をより高い次元で調整してウィンウィンの関係にもっていくべき判断基準です。各役割も結局は会社の共通目的に統合されます。この統合作業を行うための判断基準がフィロソフィーになります。

役員に関しては、社会の問題解決を行うための自分が依頼された、管掌範囲の問題解決の仕組みを作り際の規範です。

社長にとっては全ての規範です。全責任を負う自分が「これを理解してこれに従った場合はいくらどんなへまをやらかしても全て自分が責任を取る」という責任基準です。

実はフィロソフィーは各階層の責任権限の違いにより、その役割や役立ちが異なります。

フィロソフィーは自分に合った活用方法を意識して活用しましょう！