皆様こんばんわ。
企業参謀の、長山宏です。
今回はドメインの探し方に関する経営問答です。
経営者の仕事で最も大事なのは
「ドメインを探すことだ」と私は言っています。私は水産学部出身ですので漁での漁労長に求められる最重要な能力に絡めて経営の重要項目を述べています。

漁労長は魚がいるところを知っており、そこへ船を先導するのが仕事です。そうすれば
誰でも魚が釣れるのです。もし魚影が薄いところで釣れば、いくら腕がいい釣り師でも魚は釣れません。場所の選定が最も重要なのです。

それではそういうところがドメインになるのでしょうか？

いくつかの視点を示したいと思います。

★他社が嫌がるところ：これは面倒であったり、リスクが高かったり、難しかったり、
市場が小さかったりします。しかしそこでは困っている顧客のニーズが健在化している
場合が多いので、素晴らしいドメインになる可能性が高いのです。

★優秀なプレーヤーが少ない業界：これはやりようがいくらでもあります。大企業が存在しない業界や職人が主な対応をしている業界はまともなサービスやコンプライアンスの概念がありません。
ですからこの業界で当たり前のことをやれば独り勝ちです。

★顧客が軽視されている業界：以前ご紹介しましたJFケネディが提唱した※「消費者の４つの権利」が満たされていない業界は狙い目です。〔※１知らされる権利、２選べる権利、３意見を反映できる権利、４安全である権利〕
よく見まわしてみると多くの業界でこれらが不足しています。

★進歩が速すぎて多くの落ちこぼれが発生している業界：これは落ちこぼれ救済が事業になります。

★下降産業の近くやその中の成長セグメント：下降産業は誰もがネガテイブになったり嫌がります。
しかしそもそも以前栄えたという事はニーズを捉えたからで、時代の変化に応じてニーズの変化を捉えた商品に変えれば素晴らしい事業になります。またどんな市場にも良く見てセグメントを細分化していけば伸びている市場が必ずあります。

このように一定の視点で市場を見ながらドメインを設定しましょう。