2017年8月2日 17:24

2日(水)の東京ゴムは、見送られてもち合いで推移。

2017/08/02 12:20
 ドル=円相場は、早朝に海外市場で110円15銭を付けたが、東京市場は110円30銭で始まり、徐々に円安の流れになっている。10時45分に付けた110円60銭が、きょうの安値になっている。
 東京株式は、買いが先行した。日経平均は20,000円台を回復して寄り付いた。しかし、買いが出尽くすのが早く、その後は小口の手仕舞い売りが出て反落、日経平均は20,068円、前日比82円高で前場を終えた。

 東京商取の金は、前日のNY金高を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の上げ一服を受け、手仕舞い売りが出て小幅安になって、正午現在は前日比1円安~3円高。白金もNY白金高を受けた買いに高寄りしたが、手仕舞い売りが出て伸び悩み、正午現在は7~15円高で推移。
 石油相場は、前日のNY原油など海外原油の急落を受けて、売り優勢の相場になっている。ガソリンは前日比560~950円安、灯油は800円前後安、原油は900円前後安と、久し振りの大幅安で推移している。

ゴムは様子見で、小幅高安マチマチで寄り付いたあと、もち合ったが、上海ゴムが下げたことから売りが出て急落している。

 マチマチで寄り付いたあと、期近限月が小口の買い戻しに急伸した。8月限が209.0円、前日比3.9円高まで上伸したし、9月限も209.0円、同3.9円高へ上伸した。10月限も207.6円、同2.7円高と追随した。
 しかし11月限は205.0円、12月限は204.2円、1月限は205.3円と、前日比50銭安~1.1円高と期近限月とチグハグナになった。

 この結果、当限~先限が逆ザヤとなり、『逆ザヤ売るべからず』の相場となるのかと思われた。しかし期近限月が下げ渋っているが、期先限月が急落して、逆ザヤ幅を拡大する相場になっている。

 ただ、ここでの期近~期先の逆ザヤは、取組整理による一過性の動きと捕らえておきたい。1日現在の当限8月限の取組高が632枚と、やや多い水準で推移していることや、9月限も818枚で取組整理が遅れているのが見える。逆ザヤが拡大するほどに、売り玉手持ち筋が手仕舞わなければいけない理由がないが、値にかまわず手仕舞ってきた結果が、逆ザヤ相場になった理由として考えられる。

 在庫が徐々に増えつつあるし、この時期に逆ザヤ相場になる理由はない。従って、ここでの逆ザヤ相場は、『強気視できない』とみておく必要がある。

 先限が200.3円まで下げて、200円台割れを試す動きが強まってきた。
 200円台を割り込めば、195円前後まで下げるだろう。ただ、190円台を割り込む相場にはならないとみている。200円中心の上限15円幅ほどの逆張り相場とみている。
【オスマン】