2017年8月7日 10:36

4日(金)の東京ゴムは、上海ゴム高を受けて反発。

2017/08/04 18:19
 ドル=円相場は、朝方に付けた109円84銭の円高から、12時に110円18銭の円安に転じたが、日中を通じて、狭い範囲のもち合いで推移した。
 東京株式は、円高と週末事情を受けた手仕舞い売りに反落して寄り付き、日中を通じてもみ合い推移した。日経平均は前日比76円安の19,962円で終えた。

 東京商取引の金は、小口売りに小安く寄り付き、ドル建て現物相場の小幅安に上値を抑えられたが、その後、ドル建て現物相場が反発したのを受けて反発、前日比1円安~3円高で引けた。白金はNY白金高を受けて買い優勢で始まったのち、円高一服が支援要因となったが、ドル建て現物相場の反落に上値を抑えられた。午後にドル建て現物相場が上昇したため買い直されて、35~50円高で引けた。

 石油は、前日のNYなど海外原油が下落し、きょうの夜間取引でも軟調に推移していることから売り優勢となり反落した。その後、円高が一服したことと、週末事情からかの買い戻しが入り小戻して、ガソリンは200~330円安、灯油は80~200円安、原油は220~480円安で引けた。

 東京ゴムは、円高で売り有利に始まったが、上海ゴムが急反発したのが伝わり急反発に転じ、200円台後半まで上伸した。引けにかけては、伸び悩んだ。

 寄り付きは、109円台へ突っ込む円高と、週末事情からの整理売買で低調に始まり、暫らくもち合いで推移した。
 10時過ぎに、「きょうの上海ゴムが、急反発している」とのニュースが伝わり、東京ゴムに活発な買いが入ってきた。10時半ごろから上げ足に弾みがつき、寄り付きの水準から5~6円幅の急伸となり、9月限が207.0円、10月限が207.8円、11月限が207.1円、12月限が207.5円、1月限が208.4円へ急伸した。

 しかし、その後の上海ゴム相場が高値圏でもち合い推移になったことと、為替が110円前後で推移していること、さらに石油相場が反落したこと、週末事情を映したポジション調整の売りが出たことなどで、やや売り優勢の展開となり、その状況が引けまで続いた。結局、各限はきょうの高値から1円前後の反落となって、3.0~4.9円高で引けた。なお8月限は203.6円、4.1円高で引けた。

 今週の相場は、『200円大台を割り込むか』、それとも『200円台が維持されるか』がポイントになっていた。
 2日と3日に一部の限月が200円台を割り込んだが、先限は2日に200.3円、3日に200.5円の安値を付けて、きょうは201.6円が安値だった。先限に関しては『200円台割れが回避された』ことになる。

 この動きだけを振り返ると『200円台割れに対しては、値頃抵抗が強い』と受け止められるが、『上海ゴム頼み』の反発では、安心して強気できない。

 きょうの反発は、7月26日の218.7円から8月2日の200.3円までの下げ相場に対する自律反発とみておきたい。208円台で戻り抵抗を受ける可能性があるので、きょうの208.4円で止まったのは、戻り抵抗を受けたからだ。戻り売りのチャンスと捕らえたい。
【オスマン】