2018年12月5日 18:51

3日(月)の東京ゴムRSS3号は、一気に流れが変わったのか!?

 ドル=円相場は、113円67銭で始まり、8時15分に113円81銭まで円安になったが、その後は円高に転じて、13時に113円44銭を付けた。夕方にかけて、もち合いで推移した。

 東京株式(日経平均)は、強気の買いに高寄りした。その後も買い優勢が続いた。後場寄り直後に22,698円まで上昇したが、その後は売りが出て急落、前日比223円高の22,574円で終えた。

 東京金は、円安を受けて堅調に始まったが、円安が一服したのを受けて小幅反落した。しかし押し目買いが入ったのと、ドル建て現物相場高を受けて上伸して、前日比8~14円高で引けた。

 東京白金は、前週末のNY白金安を受けて、急落して寄付いた。その後、売り警戒人気が強まり下げ渋った。午後になってドル建て現物相場高を受けた買いに反発して、前日比5円安~4円高のマチマチで引けた。

 東京石油は、前週末のNY原油が反発のあと反落して、小安く終えた。113円台半ばの円相場が買いを支えた。きょうのNY原油夜間取引が急反騰したのを受けた買いに、ガソリンは前日比1,800円前後高、灯油は1,500円前後高、原油は1,600円前後高で引けた。

 東京ゴムRSS3号は暴騰したが、その後は売りが活発になり下げた。

 師走相場のスタートは、活発な買いが入り暴騰して始まった。
 当限12月限が前日比5.3円高の144.5円へ、1月限が同6.9円高の151.4円へ、2月限が同6.2円高の160.7円、3月限が同6.8円高の162.7円へ、4月限が同7.2円高の165.0円へ、先限5月限が同7.0円高の168.0円へ暴騰した。

 この時点では、特別な強気の材料がなかった。急騰した要因は何だったのか探ってみると、113円台半ばの円相場と東京株式高、そして石油相場が急反発したぐらいしか見当たらなかった。

 いや、前週末に久し振りに見た『長陽線』を立てて引けた相場に対して、『目先の相場の流れが変わった』と受け止めた弱気の投機筋が、手仕舞い買いに出てきたため、一気に6~7円急騰する相場になったとみる。

 ただ、大商いを伴って高値を付けたのは一瞬で、買いが出尽くすとジリジリと反落する相場になった。

 そしてきょうの上海ゴム相場が、前週末夜間取引に比べて反発して始まったのを受けて、RSS3号にも買いが入ったが、反発幅が限られた。その後、上海ゴム、RSS3号ともに揃ってジリ安相場になり、RSS3号相場は高値から2~3円の反落となって引けている。

 RSS3号相場の、きょうの急反騰をどのように受け止めるかであるが、ここは素直に『底打ちが確認された相場。未だ安値圏での波乱が入るかもしれないが、11月21日安値の151.0円で大底を確認した相場』を示した反騰だったと受け止めたい。

 タイ産地市場で、価格対策の可能性が強まっているようだし、タイ・ゴムの減産期に該当する限月が期中、期先に立っているので、師走相場は徐々に強気のスタンスで望むようにしていくべきと思う。