2018年12月5日 18:52

4日(火)の東京ゴムRSS3号は、上海安と高値警戒の売りで反落。

 ドル=円相場は、早朝の海外市場で113円70銭を付けていたが、東京市場は113円62銭で始まり、9時45分に円高に転じた。その後は時間の経過とともに円高が進み、16時に113円04銭を付けた。

 東京株式(日経平均)は、小安く寄り付いたあと暫らくもち合ったが、円高を受けた売りが出て下げ相場になった。後場になるとガタガタと崩れて、前日比538円安の22,036円で引けた。

 東京金は、前日のNY金高と、きょうのドル建て現物相場の続伸を受けて上昇したが、円高が圧迫要因になって前日比25円前後高で引けた。

 東京白金は、前日のNY白金が急反発したが、きょうのドル建て現物相場が急落したのと、円高を受けて下げた。26~46円安で引けた。

 東京石油は、前日のNYなど海外原油が大幅高で、夜間取引も堅調に推移したが、前日の水準に比べると下落したことで売りが出たし、113円前半の円高を受けた売りも出て反落。ガソリンは前日比400円前後安、灯油は300円弱安、原油は300円前後安。 

 東京ゴムRSS3号は買い気が薄れて、小口売りに反落して引ける。

 前日の上海ゴム夜間取引は、中心限月の5月限は11,085元安値を付けたあと、11,160元まで戻したが、前日比130元安の11,135元で終えていた。

 上海ゴム安を受けた4日の東京ゴムRSS3号は、期先限月主体に小安く始まった。直後に買い直される相場になったが、買いが出尽くすのが早く、すぐに息切れしてしまいジリ安に転じた。

 そして上海ゴム日中取引が、前日夜間取引よりも小幅反発したが、引き続き前日比マイナスで推移しているのが伝わると、失望売りが出てガタンと下げる相場になり、円高を嫌気した売りも出て、下げ幅を拡大した。

 結局、各限はきょうの安値、もしくは安値に近い値で引けることになり、前日の急反発幅の多くを消してしまうことになった。ただ期近限月の下げ幅が小さかったが、期先は1.1~2.6円安と大きくなっていた。

 3日の急反発を、一日でほぼ消してしまう相場になったのを見ると、本格的な上昇相場には、まだ繋がらない―と受け止めるべきか。

 しかし、きょうの反落は上海ゴム安と、円高が影響を与えたとみられるし、昨日の反発が余りにも急だったので、市場の人気が疑心暗鬼になっていたとみられる。このことからすると、落ち付けば『底が入っている相場を感じて』、再び買いが活発になる可能性が強いと見てよいのではないか。

 4日の反落相場は、利食い押しとみたい。
 168.0円高値から5円超の押し目を入れたが、絶好の押し目買いチャンスと捕らえたい。間違っても売りを建てる相場でない。