2017年10月16日 14:02

13日(金)の東京ゴムは買い戻しと、上海ゴム高受けて急反発。

2017/10/13 19:17
 ドル=円相場は112円台前半の取引のあと、円高の流れになった。11時30分に112円01銭を付けたあと円安に転じたが、夕方にかけて再び円高になり、16時に111円85銭を付けた。
 東京株式は、きょうも続伸した。週末事情から利食い売りが出て伸び悩んだが、後場になって買い優勢となり、大幅に続伸した。日経平均は前日比200円高の21,155円で終えた。

 東京商取の金は、ドル建て現物相場の上げ一服から売り優勢で始まったが、ドル安で下値が支えられた。その後、ドル建て現物相場高から買いが入ったが、前日比6~9円安で引けた。白金はNY白金高を受けて買い優勢で始まったが、円高を受けて反落した。その後は円高を受けて売られ、前日比3円安~2円高で引けた。

 石油相場は、前日の海外原油が下落したことや、為替が円高に振れたことで売られたが、この日の夜間取引が堅調に推移したことで買い拾われて、ガソリンは100円安~160円高のマチマチ、灯油は50~190円安、原油は60~210円安で引けた。

 東京ゴムは小口の買い戻しと、上海ゴム高を受けた買いが入り急反発。

 前日12日の相場は、上海ゴム相場がもち合いのあと反発して、引けにかけて売り直されたが、久し振りの小幅陽線で引けていた。
 この相場を受けた、きょうの東京ゴムは堅調に寄り付き、その後も小口の買いが優勢の取引が続いて、ジリ高で推移した。

 しかし、その後に戻り売りが出て1月限が199.8円、2月限が199.3円、3月限は198.7円と、200円台を割り込んだ。この軟調な動きが続けば、きょうも大幅安に繋がると懸念したが、直後に買い入り出して急反発に転じた。

 前日夜間取引で堅調に推移していた上海ゴム相場が堅調に寄り付き、ジリ高で推移したことが安心買いを呼び込み、売り玉買い戻しも誘って反発幅を拡大する展開になった。
 だが、買いが出尽くしたことと、デイトレーダーの利食い売りが出て1円前後反落して引けたが、それでも各限は前日比3.0~4.5円高と急反発した。もちろん全限が200円台を回復して引けている。

 200円台割れ相場に対する、突っ込み警戒人気が高まったのと、上海ゴム相場が昨日、きょうと反発の傾向を強めたことが好感されたようだ。
 前々週の9月28日と29日の暴落は、上海ゴム相場の暴落が原因になっていたが、10月2~6日の小幅反発相場は、上海ゴム休場のなかで東京ゴムが独自に反発した相場であった。そして今週の10日12日の急落相場は、上海ゴムがもち合いで推移したにもかかわらず、東京ゴムが勝手に急落した格好だった。

 東京ゴムにも中国の投機家筋が加入しているため、上海ゴム相場、東京ゴム相場ともに急落の原因を作ったのは中国筋と見られるが、その背景には出直り基調を継続していた相場を一旦冷やして、安値で買い仕込もうとした動きの一環はないか。 でなければ9月末から10月上旬の、急落相場の説明が付けられない。

 上海ゴム相場は13,000元前後まで下げたし、東京ゴムも200円台割れへ下げた。これで、『買い直し期が到来した』する見方ができないだろうか…。

 来週の相場は、安値もち合いのあと反発基調を強めると期待たい。3月限の200円台割れがあれば、資金に余裕を持たせて買い向かうようにしてみたい。
【オスマン】