2017年11月6日 12:39

6日(月)の東京ゴムは円安と、上海ゴム高を受けた買いに急伸。

2017/11/06 12:15
 ドル=円相場は113円99銭で始まる円安になった。9時を回ったころ弾みが付いて、10時に114円73銭まで円安になった。その後は円高に転じたが、114円台前半で推移している。
 東京株式は高寄りしたあと利食い売りに反落したが、その後、円安を受けた強気の買いに急伸。しかし手仕舞い売りが出て、前場の日経平均は前日比2円高の22,541円と上げ幅を削って終えた。

 東京商取の金は、前週末のNY金安を受けた売りに反落したが、その後、円安を受けた買いに戻して、正午現在は前日比8~16円安で推移。白金もNY白金安を受けて安寄りしたが、円安を受けて反発、前日比25円前後安で推移。

 石油相場は、前週末のNY原油が大幅上昇していたし、114円台への円安を受けた買いも入り暴騰。ガソリンは1,400円前後高となり、灯油も1,300円超高、原油も1,400円前後高へ高騰して、年初来高値を塗り替えた。

 東京ゴムは円安と、上海ゴム高を受けた買いに急伸。期先が200円台回復。

 様子見姿勢が強くマチマチで始まった。その後、暫らく見送られて閑散な相場が続いたが、10時前からジリ高基調が強まり、10時になると同時に出来高が増え、急動意付いて上げ幅を拡大する相場となった。

 これは、きょうの上海ゴム相場が堅調に始まって、一気に14,000元台へ突っ掛ける動きになったことで、活発な買いを呼び込んだため。その上海ゴム1月限(中心限月)は13,800元台で始まり、直後に14,000元台へ乗せる上伸となった。しかし、その後は14,000元台相場を受けて手仕舞い売りが出たし、弱気の筋の売りも出て上げ悶える展開になっている。

 なお上海ゴム相場(中心限月)が14,000円台に乗せたのは、9月28日に14,680元から13,605元へ暴落したとき以来の高値になる。9月29日から11月3日までの13,000元台のもち合い相場から、上放れたことになる。

 ちなみに、この間の安値は10月11日の12,920元だが、安値もち合いから敢然と上放れた相場であると見てよい。

 きょうの東京ゴムの上げ相場の原因は、前記した通り上海ゴム相場の棒上げと、円相場が114円台後半へ円安になったことが上げられる。
 またチャート的にも、10月31日につけた191.1円の安値は、10月17日の193.5円と23日の193.9円とのダブル安値に対する『ダメ底』になった(11月1日と2日の急反発相場で)と見られる日足チャートの好転も、強気の買いを呼び込む原因になった。

 きょうの先限高値となった205.1円は、10月27日に付けた203.6円を上抜く戻り高値であり、10月10日(208.0円高値)以来の高値になる。
 安値もち合い相場から、出直ってきたとみてよくなった。相場リズムが一気に好転したし、安値で売り込んだ向きの慌てた手仕舞い買い(踏み)が入りそうだ。
【オスマン】