2017年9月22日 08:25

21日(木)の東京ゴムは反発のあと、上海ゴム安を受けて急落。

2017/09/21 22:33
 ドル=円相場は、早朝の海外市場で112円台への円安を受けて、東京市場も112円20~70銭間の往来で推移。15時45分の112円71銭が安値。 
 東京株式の前場は、活発な買いに続騰したが、後場になって手仕舞い売りが優勢となって急落した。日経平均は前日比37円高の20,347円。

 東京商取の金は、NY金とドル建て現物相場の続落を受けて売り優勢となったが、112円台への円安が下支え要因となり、下げ幅は限定的となって14円前後安。白金はNY白金の続落と、ドル建て現物相場の下げを受けて下げたが、円安が下支えとなって下げ渋り、20円前後安で引けた。

 石油相場は、前日のNY原油が急伸したのと、その後の海外原油相場が堅調に推移したこと、そして112円台への円安を受けて買い優勢となって大幅上伸した。ガソリンは700円前後高、灯油と原油は800円前後高になった。

 東京ゴムは、寄り付きから反発を強めたが、上海ゴムが寄りあと急落したのを受けて失望売りが出て反落。その後も、上海ゴム安に同調して下げ続けた。

 寄り付きは、前日の上海ゴム夜間取引の堅調と、112円台への円安を受けて買いが先行した。各限が前日夜間取引終値比で1.6~3.1円高で寄り付いた。その後も小口買いが継続して、ジリ高になった。
 しかし買いが出尽くしたところへ、上海ゴムが堅調に始まった直後から急落したことが伝わり、東京ゴムも買いが窄み売りが出て下げ出した。

 こうなると上海ゴム安→東京ゴム安のスパイラルの下げ展開になって、12時前後まで続いた。各限は朝方の戻り高値から5~7円超の急落となった。
 しかし売りも出尽くすのが早く、午後の相場は出来高も減り、小口の売り買いのなか、もち合いで推移した。引け直前に整理売りが出て、各限は0.4~2.2円安引ける相場になった。

 出来高は6,281枚と薄く、買いが控えられたことが、引けにかけての下げに繋がったようだ。日中取引で7円前後幅も変動すれば、もう少し出来高が増えるのが普通だが、完全な戻り売り基調の相場になっていることから、買いが入りにくい状況になっていると見られる。

 日中取引では210.2円(先限)で下値抵抗が強まったのか、安値と引値が同時だった。しかし夜間取引では210.0円まで下げた。そして213.0円まで反発して、212.8円で終えている。
 先限の210円台割れには強い抵抗があるようだが、明日の相場で210円台割れが回避されるだろうか…。
 210円台割れが回避されれば、来週の相場は自律反発が入りそうだ。利が乗っている売り玉は、ひとまず利食いをしておくのが良いと思う。

 なお上海ゴムだが、19日と20日の二日間の日足線は、『首吊り線』になっているので、目先的には下値抵抗が強まる可能性が強い。しかし14,000元前後まで、下げ止まる場所がない相場であることを覚えておきたい。
【オスマン】