2017年10月23日 17:59

23日(月)の東京ゴムは、一旦反発も、あと売り直される。

2017/10/23 12:15
 ドル=円相場は113円70銭台で始まり、一気に円安へ加速した。8時50分に114円10銭と、7月11日以来の安値を付けた。その後は113円70銭台へ円高に転じている。
 東京株式は、円安を受けた買いに続伸して始まった。直後に利食い売りが出て上げ幅を削ったが、押し目買いが入り堅調に推移。前場の日経平均は前日比200円高の21,658円で終えている。

 東京商取の金は、円安を受けた買いで堅調に始まったが、ドル建て現物相場が軟調になったのを受けた売りが出て、正午現在は前日比1~6円高で推移。白金は前週末のNY白金高と円安を受けて上伸したが、ドル建て現物相場の上げ一服を受けて上げ幅を削り、前日比1~11円の小幅高に留まっている。

 石油相場は前週末の海外市場の反発と、円安が支援要因となって買いが先行した。またNY原油夜間取引の堅調も支援材料となり、ガソリン、灯油、原油ともに600円前後高の推移となっている。

 東京ゴムは反落したあと、下値を試す動きとなり、各限2円前後安で推移。

 前週末20日の上海ゴム夜間取引は下落。指標1月限は13,315元安値を付けて、前日比215元安の13,320元で終えていた。高値は13,840元。
 この動きを受けた東京ゴムは、小口売りが先行して安寄り、その後もジリ安相場になった。
 しかし、きょうの上海ゴム相場が夜間取引と同値で始まったあと、反発に転じたことで買い戻しが入り反発。7月中旬以来の114円台への円安も、買い人気を誘ってようだ。

 ただ買いが一巡出尽くしたことと、寄りのあと反発に転じていた上海ゴムが再び売り優勢の展開になったことで、売り直しが出て急落する相場になった。

 きょうの寄りあとの下げ相場は、一部の投機筋の『売り策動』が“功を奏している”格好だ。すなわち上海ゴム相場の伸び悩みを受けて、東京ゴムに売り攻勢を掛ける作戦で、東京ゴムが反落すれば上海ゴムも下げるという“スパイラル効果”を狙った策動が感じられる。

 真意は分からないが、中国の投機筋が上海ゴムを売り建てしておいて、軟弱な基調の東京ゴムを売り崩し、その動きが上海ゴム相場に波及することを狙った作戦のように感じられる相場である。

 いずれにせよ、2円前後も下げる要因が見られない状況であるのに、売り優勢の相場が続くのは『策動』以外の何ものでもないので、この動きに同調するのは避けておくべきだ。
 きょうの下げ相場は、崩れに繋がることはないと思っている。
【オスマン】