2017年11月9日 08:27

8日(水)の東京ゴムは、高値警戒から急落のあと買い直される。

2017/11/08 12:14
 ドル=円相場は、8時前に113円99銭から円高に転じた。8時45分に113円65銭、9時40分に113円64銭の高値を付けた。その後、113円85銭へ円安に転じたが、再び円高の流れが強まっている。
 東京株式は、連日の高騰を受けて高値警戒が強まり、手仕舞い売りが先行する相場になった。日経平均は一時、前日比180円超安に急落した。しかし押し目買いが入り、前場は前日比64円安の22,873円で終えた。

 東京商取の金は、NY金安を受けた売りに安寄りしたあと、小幅の円高も嫌気されて続落。正午現在は15円前後安。白金もNY白金安を受けた売りに反落して始まったが、ドル建て現物相場の堅調を受けて下げ渋って20円弱安で推移。

 石油相場は、NYなど海外石油が高値警戒から調整安となったのを受けた売りに反落して寄り付き、小幅の円高も売りを呼び込んで安寄りした。その後は小口の買いが入り、もち合い展開となっている。ガソリンは300円超安、灯油400円前後安、原油は500円前後安になっている。

 東京ゴムは手仕舞い売りが先行して反落のあと、押し目買いに下げ幅縮小。

 前日7日の東京ゴム夜間取引は、目先的な高値警戒人気の台頭から小幅反落していた。また同日の上海ゴム1月限が14,000円台から反落していた。

 この商状を受けた8日の寄り付きは、小口の押し目買いに堅調に始まったあとジリ高で推移して、10時に上海ゴムの寄り付きが、前日夜間取引の終値と同時に始まったと伝えられ、東京ゴムは小口の買いが入り小幅続伸。一時は、前日比3~5円弱の下げになっていたが、正午現在は2円前後の下げ幅に縮小している。

 東京ゴムも、上海ゴムも、ここ一週間ほど急上昇して、目先的な高値警戒が強まる時点である。この場面で、さらに大幅上昇になるには、新たな強気材料の支援が必要になる。
 ところが目先の相場には、新たな強気材料の出現が想定できないため、これまで通り、上海ゴムの動向に頼らなければいけない状況だ。

 ただ上海ゴム相場は、基調が意外と強く感じられる。1月限は13,800元台まで下げたが、その後は13,900元台へ反発して、前日比プラス圏(14,040元以上)へ戻しそうな展開になっている。この後も堅調相場が続けば、『早くも、押し目一巡した』との見方が台頭しそうな状況だ。午後の相場に注目。

 東京ゴムも、朝方の下げ幅を縮小する展開になってきた。ただ、薄商いのなかの戻りであり、出来高を伴った反発に繋がるか注目したい。やはり、この場面は『目先的な調整相場』と見て対処するのが賢明ともうが…。
【オスマン】