2017年11月13日 09:05

10日(金)の東京ゴムは整理売りと、上海安を受けた売りに急落。

2017/11/10 21:51
 ドル=円相場は早朝の海外市場で円高に波乱したが、東京市場は113円45銭で始まり、日中を通じて113円30~50銭の狭い範囲でもち合いが続いた。
 東京株式は終末事情と、これまでの大幅上昇を受けた売りが出て、久し振りに急落、前場で日経平均は前日比357円安まで下げた。後場は売り一巡と買い直しが入り反発して、前日比187円安の22,681円で終えた。

 東京商取の金は円高を受けて小幅安で始まり、その後、円高が一服したのとドル建て現物相場が上げ一服になったことから小浮動となり、前日比3円安~2円高のマチマチで引けた。白金もNY白金高と、小幅円安を受けて堅調となったが、その後、円高を受けて上げ幅を削り、5~11円の小幅高で終えた。

 石油相場は、前日のNYなど海外原油が反発したことと、円相場が早朝の円高水準から円安に転じたのを受けて上伸したが、その後の円相場がもち合ったのと、終末事情からの手仕舞い売りが出て上げ幅を削った。ガソリンは200円前後高、灯油は50~250円高、原油は60~280円高で終えた。

 東京ゴムは反発する場面もあったが、終末事情からの手仕舞い売りと、上海ゴム安を受けた嫌気売り売りが優勢になって、引けにかけて急落した。

 前日(9日)夜間取引は、終末事情からの整理売りなどで2円近くから3円強の下げに見舞われていた。2月限(197.3円)、3月限(198.6円)、4月限(199.8円)と、期先限月200円大台を割り込んでいた。
 きょうの寄り付きは、期先限月主体に買い戻しが入り、小幅反発して寄り付いた。その後も小口買いに水準を切り上げたが、10時前頃に買いが出尽くすと同時に、上海ゴムの低調が伝わり売りが嵩む相場となり、下げ足を早める展開となった。

 上海ゴム相場、9日の夜間取引は13,750元の安値まで下げていた。きょうは小幅戻して始まったが、すぐに売り優勢の相場になって再び下値を試す展開となり、日中を通じて13,800元を中心とした小幅往来で推移し、引けにかけて下値を試す動きが強まっていた。

 東京ゴムの引けにかけての急落は、こうした上海ゴムのジリ安展開が嫌気された感が強いが、それよりも終末事情を受けた建て玉の整理、いわゆる7日の207.0円高値への急反発相場で、買い付いた玉の整理売りが出たためとみられる。

 とくに昨日(9日)の引けにかけての戻り相場で、『未だ大幅に下げる場面でない』とみた筋が買い玉を手持ちしていたが、きょうの戻らない相場を受けて、諦めて手仕舞い売りに出てきたのが、期先限月主体に急落する相場になったようだ。

 ただ、きょうの日足線は『長い陰線』で、再び崩れに繋がる線のように見えるが、もう少し下値余地があるかも知れないが、崩れに繋がる可能性は薄いとみる。
 195円前後への下げで下値抵抗が出てくると思うので、値動きに連れて売るのは避けておきたい。
【オスマン】