2017年11月22日 08:27
外国人労働は人手不足の切り札となるか
2017/11/21
日本の就業者数は2012~2016年の4年間で185万人増加した。この間、少子高齢化の進展で、生産年齢人口と呼ばれる15~64歳の人口は390万人も減少しており、これだけ就業者が増えたのは快挙といえる。ただ、就業者が増えた最大の要因は、2012年に65歳を超え始めた団塊世代が、その前の世代に比べて働き続けたことだった。そして、その団塊世代は2017年には70歳を超え始め、そろそろ健康上の理由からも、労働市場からの完全な引退を考える人が増えてくることとなる。今後も女性の労働参加は増えると期待されるが、団塊世代の引退が広がり、高齢者の就業が増えにくくなったとき、日本の労働供給はどうやって賄われるのだろうか。
今のところ、その解の一つは外国人労働者となりつつあるようだ。外国人労働者は過去4年間に40万人も増加し、就業者数の増分の実に22%を占めている。外国人労働に対する日本政府の方針は、「高度人材は歓迎、単純労働はお断り」というものだが、実際には、留学生制度や技能実習生制度を利用して、単純労働に従事する目的で入国する外国人は後を絶たない。深刻な人手不足を背景に政府もそれを歓迎している節がある。とはいえ、抜け穴的手法で就労する外国人の労働環境は劣悪なことが多い。諸外国からも強く批判されており、放置すれば、日本で働くことの魅力が失せ、流入が滞る可能性がある。外国人労働は、経済的見地だけで論じることのできない問題だが、なし崩し的に黙認するというスタンスを取り続ける限り、将来的にも安定した労働供給と考えることはできない。
【クロワッサン】
日本の就業者数は2012~2016年の4年間で185万人増加した。この間、少子高齢化の進展で、生産年齢人口と呼ばれる15~64歳の人口は390万人も減少しており、これだけ就業者が増えたのは快挙といえる。ただ、就業者が増えた最大の要因は、2012年に65歳を超え始めた団塊世代が、その前の世代に比べて働き続けたことだった。そして、その団塊世代は2017年には70歳を超え始め、そろそろ健康上の理由からも、労働市場からの完全な引退を考える人が増えてくることとなる。今後も女性の労働参加は増えると期待されるが、団塊世代の引退が広がり、高齢者の就業が増えにくくなったとき、日本の労働供給はどうやって賄われるのだろうか。
今のところ、その解の一つは外国人労働者となりつつあるようだ。外国人労働者は過去4年間に40万人も増加し、就業者数の増分の実に22%を占めている。外国人労働に対する日本政府の方針は、「高度人材は歓迎、単純労働はお断り」というものだが、実際には、留学生制度や技能実習生制度を利用して、単純労働に従事する目的で入国する外国人は後を絶たない。深刻な人手不足を背景に政府もそれを歓迎している節がある。とはいえ、抜け穴的手法で就労する外国人の労働環境は劣悪なことが多い。諸外国からも強く批判されており、放置すれば、日本で働くことの魅力が失せ、流入が滞る可能性がある。外国人労働は、経済的見地だけで論じることのできない問題だが、なし崩し的に黙認するというスタンスを取り続ける限り、将来的にも安定した労働供給と考えることはできない。
【クロワッサン】
▼マネーセミナー カテゴリー
マネーセミナーとは、老後の生活資金を貯めたい方や子供の教育費を貯めたい方など、さまざまな理由で資産を増やしたいと悩んでいる方に対して、どのように資産を増やしていけば良いのかを教えてくれる講座です。
おすすめのマネー セミナー
▼マネーセミナー カテゴリー